虫のあれこれ。時々書評。

虫と本が大好きな中学生女子。出会った虫について、読んだ本の書評など、書いています。平成29年度上野科学博物館 野依科学奨励賞を受賞。2018年度 日本昆虫協会 夏休み昆虫大賞受賞。2019年度 最優秀賞受賞。

コウガイビル 飼育

晦日ですね(^-^)

平成最後の年越しは少し淋しいですね…

めいいっぱい楽しもうと思います。


今日は先日のフユシャク採集で連れて帰ったクロイロコウガイビルについです。

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一年最後の記事はコウガイビルですよ(*´꒳`*)


名前の由来は昔の女性の髪飾りの『笄(こうがい)』に頭の形が似ているから。だそうです。


確かに似てますよね❤︎

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コウガイビルは名前とちがってヒルではなくて、ウズムシ目の扁形動物です。


そして、種類は

クロイロコウガイビル

クロスジコウガイビル

ミスジコウガイビル


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こちらは3年前に都内の母の実家の庭の植木鉢のしたにいたミスジコウガイビル

長いと80㎝もあるんですよw(゚o゚)w


この庭ではいつも植木鉢をあちこちひっくり返して探すのが楽しいのです。^o^

でも最近はカナヘビが増えて、

姿を見なくなってしまいました。


この子たちはミミズが大好物!

お腹にある口でミミズを溶かして食べる姿はすごいものがあります。

お腹側に大きな口があるなんて、人間だったら考えられませんものね…



今回はミミズが今家にいないので、

試しにカタツムリをあげて挑戦です(≧∀≦)


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コウガイビルは獲物が来たというのに見向きもせずに蹲っています。気づかないのでしょうか?

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一方、カタツムリは「ん?君たちお友達?」

というようにでもコウガイビルに興味しんしんです。

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6分後:カタツムリがコウガイビルにどんどん接近しています。

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9分後、お?

コウガイビルもようやく気がついたようです

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何か確認しあっています。

タツムリ、溶かされてしまうのでしょうか。。


あれ、カタツムリも怯える様子もなく、

2人はじゃれあっています。

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いよいよ食べるか?

と思ったら、

このあとカタツムリの上を通り過ぎて行きましたよ ⊙ ⊙

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通り過ぎたあと、

コウガイビルさんは2匹で丸まって落ち着いてしまいました。

しかもカタツムリと並んで。

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やっぱりミミズじゃなければダメでしょうか。

お腹も空いてそうですし、

ミミズを探しに行こうかな^_^



来年も虫や生き物に関することを楽しんでいきたいです♪

よろしくお願いします(>人<;)

神奈川県 冬尺蛾採集 振り返り

今日、冬季講習帰りにいつもの食草ポイントの林のあたりを散歩しました。

緑が多く、このあたりにしては虫も食草もいろいろある場所だったのですが、

半分以上が工事現場(古い建物を改築するみたいです)になっていて

緑はなくなってしまっていました(T . T)


大切な幼虫たちの食草となっていた

ヤブガラシヘクソカズラ、エノキなど、

ごっそりなくなっていて悲しくなりました。

こうやって自然が減って虫がいなくなっていくなんて淋しいです(T . T)



さて、今日は

先週末に行ったフユシャク採集のまとめです^_^


持ち帰ったコたちはこちら。

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それからクロコウガイビル

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そして、フユシャク♀

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12月の虫が少ない時期に、

出会えたコたち、嬉しい気持ちが倍増でしたよ。

中でも、フユシャク♀は待ち望んでいた出会いでした。


実際に♀に出会ってみて知ったこと

◉知らなければ絶体に見逃してしまうような1㎝ほどの弱々しい体であったこと

◉雨上がりの満月の夜にもいたこと

◉聞いていたように人工建築物(今回は階段でした)に登っていたこと、


どんなところで羽化して、どんな風に登っていくのだろう、どれくらい自然の中で生きるのでしょう?

益々興味シンシンになってきました。


帰ってから冷蔵庫に入れていましたが、

寒いところが大好きなフユシャクさん、

元気に動いていて本当に可愛かったですよ。


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たまに横たわって寝ていましたが、

ミジンコの顕微鏡写真で見る姿(塾のテキストから)に見えて仕方ありませんでした(^^)



クロオビフユナミシャク)の採集で知ったこと

◉冬の夜に飛ぶ姿が美しい。

◉翅がかなり薄い。

◉体がとても細い。

◉毒瓶に入れて持ち帰った時にはすでに翅がひっくり返ってしまっていたこと


時間が経った翌日の展翅はとても難しかったです。


少し前に

小さい蛾は採集したその場で展翅と聞いたことがありました。

その場では難しいので、、

これからは持ち帰る時に工夫が必要かもしれません。


 


最後はキリガについてです。

今回見つけたキバラモクメキリガは

4月に私の家の近くで幼虫を採っていたのでした❣️


こんな子でした


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指みたいな幼虫でした(^ ^)


キリガは皮がかなり薄く、

幼虫標本はうまくいってませんでした。

失敗標本(>人<;)

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こうやって、

春に出会っていた幼虫が大人になった姿で冬に出会えたことに感動しました。


キリガの仲間のアヤモクメキリガはリボン模様の思い出のある幼虫、

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いつかこのコの成虫にも出会ってみたいなぁ。


冬の採集も面白い発見がたくさんありますね!!


冬尺蛾♀ ついに‼︎

ピアノのコンクールの地区予選、

無事に終了しました。(*'-'*)    

来年2月の全国大会も出場できることになりました。

頑張ります!

さて、昨日はコンクール終わりで

フユシャク探しに先輩と神奈川県へいってきました(^o^)♪


まずは入り口付近のトイレへ。

出会ったのはクシヒゲシャチホコでした。

モフモフで、名前の通りのクシヒゲ、色もキレイです。かなりのおしゃれさんですね。


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階段の途中で出会った小さなゾウムシ。

冬なのにのこのこ元気に歩いていました。

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そして、

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このこはクロオビフユナミシャク♂かな。

フユシャク登場ですよ!

飛んでいたり、木に擬態していたり。沢山出会いました。

冬の夜の森でヒラヒラと白い羽が見え隠れする様子はとっても美しく見えました。


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このコもそうかな。?


フユシャク♂がいるのだから…と

もっと♀に会いたくなっていきます。



探しながら階段を上がっていくと、

先輩が「見つけたー!」といっています。

まさか…まさか …まさか…まさか…

フユシャクのメスです‼︎

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羽が退化したこの姿❤︎


最初に思ったのは

「本当にいるんだ!」

です。

そして、

「小さいー!」でした(๑˃̵ᴗ˂̵)

写真を撮らせてもらって、ただただ感動していると、、、


「いたー!」

と今度は母。


最初に見つけた階段の手すりの先で同じ種類のコですよ!!

可愛過ぎます(^○^)

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種類はクロスジフユエダシャクでしょうか。

小さな翅に黒い模様が入っています。

(今度標本にして専門の方に見てもらおうと思っています^_^)


もう産卵後だったようでお腹も小さかったですが、

私は生きた姿を見ることが出来ただけで

すっかり興奮してしまいました。



しばらく行くと、

クロコウガイビルにも出会えましたよ♪

3年ぶりの採集での出会いです。

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そして、森の奥では

前の日などに糖蜜採集をしていた方がいたのでしょうか。

甘い匂いのする木がたくさんあり、

そこにキリガがいろいろ付いていました。

糖蜜採集はしたことがありませんが、

このトラップにはたくさんのキリガが集まってくるんですねw(゚o゚)w


キバラモクメキリガ

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スギタニモンキリガ

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クロチャマダラキリガ


そのほかにも

ヨスジノコメキリガ

ミドリハガタヨトウなどにも出会えました!


冬なのに、

昨夜はたくさんの虫に出会えた楽しい夜だったなぁ♪


何よりフユシャク♀がとても嬉しかったです。

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まだフユシャクの季節は続くので、

まだまだ楽しみは続きそうです♪( ´▽`)

次は私も採るぞ‼︎


冬尺蛾はどこ?

日差しがあたたかいですね(^_^)


今日は虫の話ではありません(≧∇≦)


先週末は

都庁で水道局の『水道週間作品コンクール』の表彰式に参加してきました。


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夏休みに学校から出た宿題の中に

『水道水』について絵か作文(原稿用紙5枚以上)、というのがありました。

担任の先生も4年生はやらなくてはいけないのでやりましょう、という感じで、

作文よりポスターの方がやりやすいので、

作文はおすすめしませんよ、

とまで言っていました。


なので学年のほとんどの人が絵を描いて提出していました。

でも、私にとって絵は表現が無限大にあり難しい気がしていました。

どちらかと言ったら作文の方が良いなと思い、原稿用紙をもらったのです。


何でも適当にやって出すのも違うと思うのですが、

何もしなくては作文5枚は書けないので、

水道歴史館に行ったり、調べたりして書いたわけです。


それがどうやら水道局の絵と作文のコンクールに学校で出す作品だったのです。


表彰式では入賞された方の作品が展示されていていたのですが、

驚いたことに、

ある学校がポスターも作文も半分を占めていたことです。

作文は中身も同学年とは思えない内容のものばかり。

調べ学習?自由研究?並みでした。


きっと、その学校では


このコンクール(だけではないと思いますが)に出品するから頑張ろうね、

ということをお知らせをしている

絵や文で表現する方法を丁寧に教えている

みんな上手くなる

受賞する人も多くなる

結果が出ればまたみんな頑張れる


こういうことでしょうか。

いっぱい教えて頂けるのは羨ましいな、と思いました。

学校もいろいろなんですね。


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素晴らしい絵と作文を見て、

ちょっと勉強になりました(^ν^)



ちょっとここから虫の話です。

表彰式が終わったあと、

近くにあった新宿御苑にフユシャク探しに行ってきました♪

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着替えも持って張り切っていたのですが、

表彰式が遅くなってしまったので、

閉園まで30分ちょっとしかなく、

脇の散策路を探索することに。

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紅葉も^_^


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かなり寒く、

条件もバッチリでしたが、時間が足りなくてフユシャクさんを見つけることはできませんでした(T . T)

ここは数年前にフユシャクが観察されているそうなので、

園内をゆっくりまわってみたら見つけられたかもしれません。


でも、こんな風にちょこっと時間があったら

フユシャク探索していきたいな、

と思っています♪

また挑戦しますよ(^o^)

「虫クラブ」改め「自然・生物 観察クラブ」立ち上げ準備

こんにちは。

1週間後にピアノのコンクールが迫っていて、なんだか忙しくなってきました(≧∇≦)



さて、今日は来年のために、

昨年から立ち上げようとしている「虫クラブ」の企画書を書きました。

今年は、人数が1人足りなくて惜しくも立ち上がりませんでした。

今年の虫クラブ立ち上げの結果についてはこちら

http://fabreimomushi.hatenablog.com/entry/2018/03/07/173415


今回は、『虫』だと入ってくれる人の幅に限りがあるし、先生も大変で立ち上がらないことが分かりました。

(虫の人気のなさには悲しくなりますよ(T . T))

ということで『自然・生き物 観察』クラブにしてみました。

虫だけでなく、植物、動物、天気にいたるまで、

観察や面白い角度から紹介したりしたらどうでしょうか。


企画書を書いてクラブが立ち上がるというわけではないのですが、

(3月の学校のクラブ活動アンケートで希望者が異学年で10人を超えている必要があるのです)

今年も書いてみましたよ。

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今、学校の廊下に

夏休み昆虫研究大賞を受賞した件で標本箱を置いてくれているので、

来週、引き取りに行く時に校長先生にこの企画書を渡しに行こうと思っているのです。

意思表明です(^。^)


これから、嘆願書やポスターも書くので大変だと思いますが、人数が1人でも多く集まるよう、頑張ります┌(; ̄◇ ̄)┘


来年こそ、

クラブが立ちあがると良いなぁ♪


夜のピクニック

風が冷たいですね(>人<)


先日のファーブル館で参加しました成果発表会のレポートを書きましたら、

こちらに載せて下さいましたよ(^人^)

http://www.fabre.jp/juku2018.html#20181202


さて、今日は久しぶりに書評です(^ ^)


夜のピクニック恩田陸  新潮文庫

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高校生最後を飾る『歩行祭』。

歩行祭とは、全校生徒が参加して、夜を通して歩くという伝統の行事なのです。

学校生活での思い出や自分の夢を語りながら80kmも歩きます。

そして甲田貴子はこの行事で密めてきた思いにカケをしていました。そのカケとは…?

本屋大賞受賞のあたたかい気持ちになるお話でした。


貴子はクラスメートの西脇融と異母兄妹、

その2人がこの歩行祭を通してお互いの複雑な環境での悩みを吹っ切ったり、関係が少し修復されたり、打ち解けあっていきます。

私はこんな複雑な環境にはいませんが、

私にも気になるクラスメートがいます。

趣味も考え方も違う女子ですが、その子も将来の夢や目的がはっきりとしていてそれに向かって努力をしています。

距離は近くはないかもしれないですが、お互いに意識しあっている存在です。

そういう子と夜行祭で歩いたら面白いかもしれないなと思いました。

たくさん歩いて、疲れても一緒に頑張って歩き続けなくてはいけないという状況だったら友達の距離は近くなるはずです。

夜でしたらなおさら普段言えないようなことも打ち明けられそうですし。

…80kmは長過ぎますけど(´-`)

一晩中虫を探しながら外灯をまわりたくなりそうです(笑)



はじめての恩田陸さんの本、

あっというまに読み終わった面白い一冊でした(^∇^)

冬尺蛾 探し

持久走大会、無事に終わりましたよ(´-`)


昨夜はずっと行きたかったフユシャク探しに行ってきました(^∇^)


フユシャクとは、

冬に活動するシャクガの仲間のことで35種類⁉︎います。

時期は種類によって違いますが、

12月から3月くらいまで出現します。

♂の形は普通の蛾で、♀は翅が退化していて、とっても可愛らしい体をしているんです。


私は自然の中でまだ♀の生体を見たことがなく、

小さな可愛いい体を見つけてみたいと

今年は思っていたのです!


はじめてのフユシャク探し、

まずは蛾のことにも何でも詳しい方に

都内での採集のアドバイスを頂き、

まずは近いところを探そう!と

先輩と出かけました。


昔から自然がそのままになっているところ、夜中も入れて、外灯が付いていて、、

という神奈川県の公園と都内の公園へ。

どちらも何の種類かのフユシャクが生息している場所です。


夜の広い緑地は少し怖いですね。

山の怖さとはまた違う感じです。

外灯があまりないところもありますが、

外灯近く、トイレ、柵などの人工の物にいないか念入りにチェックしてまわりましたよ。


すると…


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カバエダシャクがいたり。

色が薄茶色で渋くて良いですね。

体がモフモフ!


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ニトベエダシャクがいたり。

フチグロトゲエダシャクに可愛さが似てるなぁ。

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自動販売機にはマエアカスカシノメイガ。

透けていて綺麗です。ミニチュア版のオオミズアオみたい。

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トビイロリンガというのもいましたよ。

色が黄色と茶色で変わっていて面白いです。


こちらは

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これはチャエダシャク??

フユシャクが出る前に現れるシャクガ、かな。

エダシャクの仲間は見分けが難しいですね(^_^;)

フユシャクとの見分けもイマイチつきません(T . T)


フユシャクも♀だけがいたら、

種類が判別出来るかわかりません(笑)


もう少し勉強が必要ですね(T . T)


もう一つの公園は都内にあります。


ここでは、

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枝に擬態しているエダシャク系の幼虫^_^

でも枝についていないので、

不自然でバレてしまっています(≧∇≦)


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小さな蛾の近くには、、

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分かりますか?

アカボシゴマダラの越冬幼虫。

顔のお髭も観察してみました(^^)


都内の公園は虫自体が少なかったですね。

フユシャクらしきコは見つかりませんでした(T . T)

でもなんだかまだ見ぬ虫探しは楽しかったな(^ ^)


まだまだ足を運んでみないと分からないことがいっぱいありますし、

フユシャク♀に出会えるときを楽しみにこの冬は頑張ってみたいと思います♪



今回連れて帰ったコたちはこちら


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