『透明標本から学ぶ生き物の世界』 ワークショップ
こんにちは。
前回書いた記事のホシヒメホウジャクと思っていたコはフサヤガかコフサヤガだったみたいです!
教えてくださった虫屋さんがいらっしゃいました。
どうもありがとうございました(^o^)
…本当に蛾の同定は難しいですね(≧∀≦)
少しずつ覚えていきたいです。
さて、週末はずっと気になっていた透明標本を作りに、
透明標本作家の冨田伊織さんに教わりに行ってきましたよ。
会場に入ると、このようなきれいな色の魚が置かれていました。
これが透明標本です。
透明標本とは。
もともとは骨格標本からきたものだそうです。
骨格標本は大きな生き物しかできないので
小さく、軟骨の多い生き物も出来る透明標本が生まれたそうです。
作り方は。
まず準備・素材を集めます。
(虫の世界でも素材集めはとても大切な(楽しい^_^)作業ですよね♪)
↓
ヒレを立てたりしてホルマリンの保存液に浸ける。
↓
↓
↓
皮や鱗を取る下処理をする。
↓
軟骨は青色に染めます。
薬品はアルシアンブルー
↓
たんぱく質、肉を分解して透明化します。
↓
硬骨を赤紫色に染める
アリザリンレッド。
と、流れを教えてくださいました。
完成までに半年から1年くらいかかるものもあるそうです!
そして、魚だけでなく、
さまざまな生き物を透明標本にすることもできるそうです。
甲羅が固いものも出来ることを知りました。
青は軟骨なので、
このダイオウグソクムシは軟骨ばかりだということでしょうか。
透明化されているのでこんな風に横や前から見るとまた面白い!
こちらはヤマカガシの透明標本です
↓
お腹にカエルが入っていますよね( ゚Д゚)
X線で?撮影するとその様子がもっとリアルに見えてます。
これはびっくりしました‼️
カエルのお腹の中には虫もいるみたいですよ‼️
生物が何を食べたのかという生きている様子まで分かりますねw(゚o゚)w
そして、透明標本が触れるコーナーもありました。
見た目通り、とてもかたい骨に囲われていて、ごつごつとした触り心地でした。
左にあるのはとてもきれいな色ですよね。
これは マウスを触ってみたところです。
魚のように固いマウスを想像していましたが、とてもぷにぷにとした面白い感じでした。透明化された肉の感触だったのでしょうか。
私が持ち帰った標本は
今回の2時間のワークショップで学んだことは、このような標本の形があるということと、
先生の冨田伊織さんが小学生の時から魚が大好きで、それをずっと追い続けてきたということが印象的でした。
漁で採ったアカグツの話や
ラブカという魚の話も面白かったです♪
これも標本にしているのでしょうか。
どの作業が冨田さんは1番楽しいのでしょうか、聞いてみたかったです。
(聞き損ねました(T . T))
とても楽しいワークショップを
どうもありがとうございました!
私もやってみたいことを挑戦し続けていきたいと思いました(^∇^)
イボタガ 孵化 飼育編①
こんにちは。
先日、家の前の天井にこのコが止まっていました!
3日も同じところにいて見ていましたが、
ついに捕獲してしまいました(^-^)
ホシヒメホウジャクかな。
お尻を反らしているところがとっても可愛いですね♪
さて、
イボタガの卵、
あれからどうなったのかと言いますと。
どんどん黒い点が出来てきて
殻を破りました!
中からでてきましたよ!
体長9㎜。
黒いですね。
頭の上の4本の突起は薄い茶色です。
しばらく殻を付けたままですが、歩き回って殻から完全に出ました。
シマシマ模様も格好良い。
そしてすぐにイボタノキを食べていました。
孵化3日目 15㎜
脱皮して2齢に。
↑
これは、脱皮後、脱皮殻をムシャムシャ食べてるところです。
上が2齢、下はもうすぐ脱皮しそうな1齢。
比べてみると
頭の上の突起がかなり長くなってきましたし、
模様もシマシマじゃなくなってきましたね。
何かに触れると頭をブルブル振る動作は
フクラスズメと同じで本当に激しくて面白いです( ^ω^ )
今のところ、11頭が元気に生きています♪
幼虫ってあっという間に成長していくので
変わっていく姿を春休み中にじっくり楽しみたいと思います(⌒▽⌒)♪
フユシャクのシモフリトゲエダシャクの卵も色がついてきてそろそろ孵化かな。
春は楽しいですね🌼(^ ^)
『蚕の実験単』 そして 冬尺蛾採集part9
こんばんは(^∇^)
先日、農工大の横山岳先生から素敵な本を送って頂きました♪
『カイコの実験単』
横山先生は、
何年もかけてこの本を作ってこられたそうです。
蚕の世の中にためになるすごい実験の数々、
どんな実験があり、どんなことができるかも今まで分かっていませんでした。
私もやりたかった解剖すらも
横山先生に教えて頂いていなかったら出来ていなかったのです。
なので、専門の先生方がいろいろな実験や研究を詳しく書いてくれている学生向きの本とは、
私にとってとても新しく、嬉しい本でした。
いろいろな実験を他のイモムシで出来たら、と夢も膨らんできます(^。^)
難しいところもたくさんありますが、
じっくり読んでみたいと思います♪
どうもありがとうございました(^◇^)
さて、
先週末は久しぶりに先輩とフユシャク探索に行ってきましたよ♪
とても寒かったので、まだいるかもしれないと期待して向かいました。
この日はこの冬によく行った神奈川県と東京都内のトギレフユエダシャクが2週間前にたくさんいたという場所の2ヶ所をまわってみることにしました。
まずは神奈川県。
トイレから。
小さいのがたくさんいました!
↓
アオスジアオリンガ?私のお気に入りです。
チャイロキリガ?色も模様も可愛い!
カバキリガかな?美しいキリガですね^_^
クサカゲロウがいましたよ。
やっとフユシャク !
シロテンエダシャクです(^-^)
はじめて出会えました。
これはカギモンヤガでしょうか。
これは誰?
トイレの外には
ナナフシモドキの赤ちゃんも出ていました。
春ですね!
こんな幼虫もあちらこちらにいました。
シロテンエダシャクはあちらこちらにいましたが、、
トギレフユエダシャクの姿はどこにもありませんでした…
フユシャクの多い地といっても
やっぱり3月の末、もう遅かったかもしれません(T . T)
かすかな望みをもって、
別の場所へ向かいました。
そこでは、、、、
フユシャク♀!?!?!?
トギレさんはいませんでしたが、
こんな♀に出会えました(⌒▽⌒)♪
この日唯一の♀です!!
と、喜んで帰ったのですが。。
母と2人でフユシャク図鑑のどこを探してもこのコがいませんw(゚o゚)w
どういうことでしょうか…( ゚Д゚)
翌日に蛾類学会の岸田先生に
これは『メスコバネマルハキバガ』の仲間だと教えて頂きましたm(_ _)m
フユシャク♀にそっくりな翅の退化した別の種類の蛾がいるんですね。
驚きました( ゚Д゚)
蛾の世界は奥が深く、
本当に知らないことばかりだなと思いました(≧∀≦)
トギレさんには会えませんでしたが、
新しいことを学んだ採集でしたよ♪
この冬はフユシャク探しでとっても楽しかったです(*^ω^*)
冬尺蛾 ここまでのまとめ2018.12.9-2019.3.2
こんにちは。
明日から春休みです!
春季講習の合間にどこに行こうか、
虫捕りに行けるかな、
と楽しみに考えています(^ν^)
さて、
今日はフユシャクのここまでのふりかえりをしたいと思います。
この冬はじめて行ったフユシャク採集。
最初はなかなか生息場所も分からなかったり、
見つけても種類を見分けるのも大変でした。
♀に出会えた時には想像以上に小さく可愛いらしい姿なのに
寒い冬を生き抜く強さみたいなものに感動していました。
今まで8回の観察、採集でどんなコに出会えたのか種類を書き出してみましたよ。
↓
シロオビフユシャク ♀
ウスモンフユシャク♂
クロスジフユエダシャク♀
ウスバフユシャク♂♀
イチモジフユナミシャク♀
チャバネフユエダシャク♂
シモフリトゲエダシャク♂♀
ナミスジフユナミシャク♂♀
クロバネフユシャク♂
シロフフユエダシャク♂
クロテンフユシャク ♂♀
ヒロバフユエダシャク♂♀
フチグロトゲエダシャク♂♀
展翅が最初の頃は失敗していたりで、
標本がないものがあったり、
♀も産卵を待って長く置いておいたら、
展足出来ない状態になってしまったり…
採集したものを全部標本に出来なかったのですが、
こんな感じになりました(^o^)
…フユシャクさん、ヤママユガに比べて場所を取りませんね(^^)
↓
♂がいないもの、♀がないものがいて、
数も少ないですが、
(まだ♀が何頭か未展足のものもいます)
並べたらすごく嬉しくなりました!
♀は標本にすると誰だか分からなくなる、
と聞いたことがありましたが、
たしかに翅のない種類はみんな同じに見えますね…
それでも大切な採集の思い出の記録です(^-^)♪
もうフユシャクが終わりの季節ですが、
まだ飛んでいた、、というお話も聞きましたので、
最後の最後にトギレフユエダシャクに会いに行きたい❣️
と思っています。
以前、蛾類学会で聞いた可愛い♀の翅を見てみたいのです。
フユシャク採集、まだ終わりませんよ(笑)
どうかまだ残っていてくれますように☆(^人^)
イボタガ もうすぐ?
こんにちは(^-^)
4年生の3学期も残りあと2日になりました。
もうすぐ春休みです。
今日は早春の蛾、イボタガさんの話です。
都内では数少ないイボタガ。
素晴らしい翅の模様と存在感は憧れの蛾、
と言いたくなる蛾です。
(蛾が好きではない人にとってはとてもこわいみたいです(≧∀≦)実際に見たら印象が変わると思うのですが。。)
昨年4月に採集したコ
もう発生している地域もあるみたいですが、
関東ではどうでしょうか?
こちらは標本と飼育がプロの方が
昨年幼虫を採集し、飼育、羽化したものをペアリングして産卵したという卵。
譲ってもらいました。
飼育ではもう羽化してるということはそろそろですよね!?
幼虫採集も東京にいる私にとっては難しいのに
飼育→蛹で越冬→羽化、さらにそれをペアリング、、
凄すぎます( ゚Д゚)
そして、貴重過ぎます( ゚Д゚)
その卵、チョコボールみたいですね。
見事にまん丸でツルツル、色も綺麗な茶色。
卵って小さいのに芸術的ですよね。
食草のイボタも新芽がたくさん出てきていますし、
その後ろにあるネズミモチも葉はあります。
近所の街路樹にもネズミモチはあったりしますよね。
準備は大丈夫そうです♪
昨年は孵化したばかりのところをみていないので
↓
http://fabreimomushi.hatenablog.com/entry/2018/06/28/000000
今年は卵から、、嬉しいです。
無事孵化しますように(^人^)
飼育も楽しみですが、
イボタガはやっぱり成虫に会いたいし、採りたい❣️
今年も成虫の採集、頑張ってみようと思っています(^∇^)♪
君の膵臓を食べたい
こんにちは。
近所の桜は葉芽、花芽が出ていました。
桜が咲くと花粉ももうすぐ終盤になりますし、食草がサクラのコたちももうすぐ孵化ですね(ᵔᴥᵔ)
さて、今日は久しぶりの書評です。
ある日、学生の僕は病院で「共病文庫」と書かれた文庫本を拾う。
それは、僕のクラスメイトであるこの本の主人公の山内桜良の書いたものだった。
共病文庫を読み、僕は彼女が膵臓の病気にかかっていることを知る。
このことをきっかけに、性格の正反対の二人は仲良くなり、とても元気でいつも明るい桜良と一緒に、
旅行をしたりフルーツパフェを食べに行ったり。
他のクラスメイトにも怪しまれたりしながら二人は桜良の命があるだけ遊んだ。
僕が彼女にメールで送ったのが
「君の膵臓をたべたい」という一言。
その時、僕のところにある悲惨なニュースが飛び込んできた。そのニュースとは…
『君の膵臓をたべたい』というタイトル、
最初は内臓の話かミステリー小説かと思いました(≧∀≦)
読み進めているうちに、
昔の人は、どこか悪いところがあると、
他の動物のその部分を食べたという考え方からきていたことを知り、いろいろと納得しました。
最後、結局桜良は死んでしまうのですが、
死因に驚きました。
なんと、膵臓の病気とは関係ないところで死んでしまうのです。
この本を読んで、いつ訪れるか誰にも分からない「死」というものについて、
友達や人との関わりについて、
考えさせられました。
この小説、2016年に本屋大賞の2位で、映画化もされていたんですね!
まだ小学校1年生でしたので知りませんでした。
このお話が映画になるとどんな風になるのかビデオでいつか観てみたいです(^ν^)
ハグルマヤママユ 羽化
先日、朝日小学生新聞の新生活応援号に
昨年の今頃に書いて掲載して頂いた書評を
再び載せていただきました。
小学3年生の時に1年間書評委員をやったのですが、
本当に楽しかったことを思い出しました!
書評のために本選びもいろいろな角度から探すようになりましたし、
読んでいる時にその本の一番面白いところを考えながら読むようになったのです。
本がもっと好きになりましたよ(^ν^)
本が好きな子だったら書評委員は本当におすすめです。
これからももっといろいろな本に出会いたいなぁ。
さて、
昨年の秋に頂いた奄美産のハグルマヤママユの卵8個。
孵化した幼虫が最終的に3つの繭になり越冬していました。
(飼育の様子はこちら↓)
http://fabreimomushi.hatenablog.com/entry/2018/10/19/215305
その繭が2週間前くらいからカサカサいっているなぁと思っていたら…
羽化しましたよ❣️
ずっと会ってみたいと思っていたハグルマヤママユの成虫。
冬を越えて出会えて嬉しいです‼️
とっても鮮やかな黄色が出てきました。
羽化したてはこんな感じ。
暫くして翅を閉じたり
開いたり乾かして…
顔は凛々しいですね。
黒い部分が多いので強そうな顔に見えます。
完全に乾きました!
模様も南国風ですね!
可愛くて2日展翅出来ずに観察していたら、翅が傷んでしまいましたが(泣)
丁寧に展翅しました❤️
秋に成虫で産卵して蛹で越冬したコは今の時期に羽化するんですね。
ではここから5月くらいまで発生している成虫の次世代はどんなサイクルなんでしょうかね。。?
こちらは以前インセクトフェアで買ったボルネオ産ハグルマヤママユ(と聞きました)。
また少し模様が違いますね。
ハグルマヤママユ、いつか自然の中で生体を見てみたいなぁ♪