虫のあれこれ。時々書評。

虫と本が大好きな中学生女子。出会った虫について、読んだ本の書評など、書いています。平成29年度上野科学博物館 野依科学奨励賞を受賞。2018年度 日本昆虫協会 夏休み昆虫大賞受賞。2019年度 最優秀賞受賞。

2017年の思い出の虫⑭

我が家のウスタビガの卵、
あれから野菜室に移動させたのですが、、
幼虫が合計で36頭孵化していますw(゚o゚)w
もう花が咲いている種類の桜の枝を今日も確保してきました。

もうすっかり春ですね!

今日の虫はヤママユガつながりの
クスサンです。
久しぶりに思い出の虫です。

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虫の先輩から幼虫を頂いて育てたり、

繭を取りに行った思い出があります。


この子、

幼虫の時代は「白髪太郎(シラガタロウ)」

と呼ばれています。

フワフワの美しいグリーンの毛が生えていて立派なんですが、

毛を全て抜いたらきっとつんつるてんで

それはそれで可愛いんだろうな〜。



そして、

幼虫には横から見ると目玉模様があり、

成虫には羽に目玉模様があります。



ここで一句。
クスサンは
     いつになっても 
              目玉あり 


‥はい。

次へ行きます。



繭になると「スカシダワラ」と言うあだ名がついているんです。

蛹が外からスケスケに見える俵みたいだからなんでしょうか。

お見事なあだ名です!


宮沢賢治の「グスコーブドリ」にでてくる

『てぐす虫』の幼虫時代は

青白い幼虫でクリの花のような色と形、

とあり、きっとクスサンのことです。


ヤママユと同じように

この子から取れるてぐす糸が人間と関わりが深かったのかもしれませんね。



今、我が家のクスサンの卵は孵化を楽しみに待っているところです。

飼育が難しい印象があるので、

孵化したら、大事に育てたいと思っています。

てぐす糸、取れるかなぁ^ - ^

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