テグス糸
農工大で教わった解剖のその後のお話しです。
解剖を、帰ってからもクスサンでもう一度やってみたんです。
はじめて内臓を見た時は複雑で何がどうなっているのかよく分からなかったのですが、
横山先生の説明で、
イモムシ、ケムシの中身はほとんど腸でできている簡単な作りだということが分かりました!
ドクドク流れている緑の血管みたいなものは血管ではなく、節にある心臓が並んでいるものだということにも驚いたなぁ。
この夜は内臓の横に左右に一本づつある絹糸腺がちゃんと取り出せましたよ(^o^)
クネクネと伸びている管、分かりますか?
その絹糸腺をお酢につけて、
端からそっと引っ張ると、
細いですが、固い丈夫な糸が取れました!
やりました♪
釣り糸や医療用の糸に使われていたりするテグス糸です。
↓
こんな感じです。
クスサンの繭はカチカチの透かし俵で、
ヤママユのように繭からは取れないので、
貴重な気がします♪
そして、
日曜日は千石で奥本大三郎先生の講演会を聞きに行きました。
講演では『千蟲譜』という江戸時代の本が取り上げられていて、
クスサンのテグス糸のお話しもされていました!
このように本の中は、いろいろな虫について書いてあります。
長塚節さんの本にもクスサンが出てくるらしく、
読んでみると良いよ、と教えてくださいました。
農工大の博物館にもクスサンとテグスの江戸時代の絵があると横山先生が教えて下さったので、
観に行ってみたいです。