虫のあれこれ。時々書評。

虫と本が大好きな中学生女子。出会った虫について、読んだ本の書評など、書いています。平成29年度上野科学博物館 野依科学奨励賞を受賞。2018年度 日本昆虫協会 夏休み昆虫大賞受賞。2019年度 最優秀賞受賞。

『笑うな』

週末は良いお天気でしたね!

私は学校に塾のテスト…虫捕りにいけませんでした(´-`)

私のストレス発散の一つは本です(^。^)

文字を見ると癒されますね(^.^)



ということで、

今日は書評です♪



前にもふれたことのある、

筒井康隆さんの作品を紹介します。


『笑うな』筒井康隆作  新潮文庫


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「俺」は友人に呼び出された。

しかしその友人は、

モジモジしていていつまでたっても要件を話さない。

俺がせかすと、「絶対に笑うなよ」と言う。

すると友は俺に「タイムマシーンを発明したんだ」とあかした。

暫く笑いをこらえていた俺だったが、

こらえきれなくなり、気違いのように大笑いした。

何度も聞き直したが、

「俺はタイムマシーン…」という言葉を聞くたびに笑いが止まらなくなってしまう。

しかも友人も笑いこけている。

信じられないという俺に、友人はそのタイムマシーンに乗せてくれた。

その結果、見えたのはさっき笑い転げている俺たちだった。

そのやり取りをタイムマシーン越しに見ていると、また笑いがこみあげてきて…


 

私も最初はタイムマシーンという7文字にどんな面白さがこめらているのかわからなかったですが、

読みすすめたり読み返したりしているうちに動画の同じ場所を何度も巻き戻してみているような繰り返しに、

つられて顔がにやけて、

最後には一緒に笑ってしまうような、

何が面白くて何がミステリーなのか、、

星新一さんとはまた違う筒井康隆さんの作る空気感に引き込まれていきました。


筒井さんのショートショート

落語みたいに後からジワジワ面白さがくるのがとても印象的でした。

34編入っている短編集、他の話もどれも面白そうなので読みたいと思いました。


これは筒井康隆さんの本の中で

小学生でも楽しめる本ではないかと思いましたよ(^∇^)