虫のあれこれ。時々書評。

虫と本が大好きな中学生女子。出会った虫について、読んだ本の書評など、書いています。平成29年度上野科学博物館 野依科学奨励賞を受賞。2018年度 日本昆虫協会 夏休み昆虫大賞受賞。2019年度 最優秀賞受賞。

パパママムスメの10日間

こんにちは(^-^)


今日は八丈島に到着しました♪


とても良いお天気なので

明日からの虫探し、楽しみです(^ ^)

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最近面白かった本を紹介します^o^


『パパママムスメの10日間』

五十嵐貴久 作    


娘の小梅の大学の入学式の日。


帰り道を歩いていると、

突然の豪雨に強風が。


その時落ちてきた雷に家族3人が当たってしまい…

パパの心→ママの体

ママの心→ムスメの体

ムスメの心→パパの体


というように家族3人の

肉体と精神がゴチャ混ぜになってしまった。


それから家の中はもうめちゃくちゃ。

パパが1kg3万円で肉を買ってきたり、

ママが娘のアルバイトの仕事で大失敗したり。

そこで3人は、入れ替わってしまった原因を考え、ある方法で元の自分に戻ろうとする。


その方法とは。。?

3人は元に戻れるのでしょうか…


父親を毛嫌いする娘、

すれ違っていた家族が入れ替わりを通して距離が縮まっていく痛快で心暖まる話です。


殺人や推理などの印象が強い

五十嵐貴久さんですが、

この入れ替わりものもあっという間に完読してしまいました( ^∀^)




今晩は星空が綺麗です。

明日の虫探し、頑張ります(^-^)♪


オナガミズアオ 食草問題

こんにちは。


梅雨の三連休、

雨で気温も低かったですね(*´ω`*)


私は学校があったり、

『牡丹灯籠』という落語を聞きに行ったり、

虫捕り旅行の打ち合わせをしたり、

実験をしていましたよ(^∇^)



さて、今週末に虫捕り旅行に行く予定です。

今回は4日間です❣️

虫ももちろんですが、植物や生き物、食べ物も楽しみたいと思っています♪


さて、

このコ、誰だか分かるでしょうか?(^ ^)

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以前お話したオナガミズアオさんです。


http://fabreimomushi.hatenablog.com/entry/2019/05/31/213659


実は、

この飼育の途中で、

私の採取したハンノキが合わず、

残念な結果になってしまい、

最後、繭を作るところまでいかなかったのです(T . T)

私が育てたコの兄弟はみんなオオバヤシャブシを食べていた、と聞いたので、

きっとハンノキが合わないタイプのコなのかと思っていました。


その後、

オオバヤシャブシを送って下さった

植物、食草のプロの方に、 

こんなことを教えて頂きました。


オナガミズアオの産地のハンノキと

私の採取したハンノキの成分が違う、

ということでした。

虫側の問題ではなく、

植物側の精油成分の問題です。

ギフチョウの例も教えてくださいましたが、

驚きました!


イモムシ、ケムシは好き嫌いがありますが、

それも単純なことではなかったんだ、と知りました(≧∀≦)

イモムシ、ケムシと食草の関係はとても奥が深そうですね。



今は、オオバヤシャブシを育てながら、

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オナガミズアオ飼育を再チャレンジしています❣️



4日間の虫捕り旅行中は

誰も虫の飼育をしてくれる人がいないので、

(食草も心配( ゚Д゚))

飼育を増やさないようにしていますが、

大事なコは連れて行こうかな、と思っています(^。^)


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夏休みまであと3日デス‼️

オオムラサキ 飼育

こんにちは(^。^)


今日もじめじめしていますね。


じめじめしてくると、

羽化が進むような気がします。



そして、やっと❣️

越冬虫から育ててきたオオムラサキが羽化しましたよ❤️


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♂の羽化は2年ぶり?でしょうか。


オオムラサキといえば、

4年くらい前にファーブル会に入会した年、

初めて参加する予定だった採集会が雨で中止になり、昆虫館での昆虫教室になった時のことです。


はじめてオオムラサキの越冬幼虫を頂いて、

小さく茶色い幼虫の顔と体が可愛いくて、

嬉しかった記憶があります(^_^)


そして、

その時、蝶が大好きで飼育研究されていた小学生の先輩親子に

食草の準備から飼育の仕方、注意点、を細かく教わり、

鱗翅類の飼育の楽しみを知りました。


オオムラサキ

それから毎年飼育しています♪



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オオムラサキは自宅で10頭くらいまでは

このように鉢植えで飼えます。


冬の間に農薬の使っていない大きめのエノキを2苗準備します。

消毒をして、アリ避けを準備し、

ネットをかけます。

春に芽がでて、ワタアブラムシが湧いたら、

蟻が必ずきて、オオムラサキが狙われるからです。



ネットは100均の洗濯網を植木鉢のサイズにあったもので、

2つ縫って繋げたものです。


この時チャックの位置やファスナーの向き、チャックの隙間が出来るのも注意!!



準備が出来たら、

越冬虫を枯葉ごと、

植木鉢の土の上に置いておきます。

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5月、葉が芽吹いたころに、

木に登って準備をします。

完全に擬態していますね(^o^)

分かりますか?

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可愛い!

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その後、脱皮をし、

綺麗なグリーンになり、

大きくなっていき、

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蛹になります。

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今年は、この一頭が蛹になったあたりで

なんと、途中でエノキが病気になってしまったのです( ゚Д゚)


そこで、

このままだとオオムラサキも死んでしまう、

と思い、タマムシ方式で行くことを思いつきました(^∇^)


タマムシの飼育

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タマムシは湿らした新鮮なエノキをたくさん

飼育器に入れてあげると、

2〜3週間生きてくれるのです♪

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オオムラサキも湿った環境が割と好きなのでいけるかもしれません。


でも、

オオムラサキはお家の足場を必ず作って通る道を作るので、

この形にすると通り道がわからなくなり、

何度も足場を作り直して弱ってしまうリスクがあるのが気がかりですね。(*´Д`*)



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すると、、

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こんな風に足場を飼育器に作り、、

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いっぱいエノキを食べて頑張ってくれました♪


そして、

無事蛹化し、羽化してくれたのです❣️

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やっぱり、国蝶、美しいなぁ♡

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目の美しさはカメラではなかなか撮れません(≧∀≦)

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顔(^.^)

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家の中で飛ぶ姿は力強くて、

素敵でした💗


今年もいろいろありましたが、

羽化してくれて嬉しかったです(^ω^)

シンジュサン 羽化♡

こんにちは(^-^)


今年の夏は少し涼しいみたいですね!

今朝のラジオで聞きました。

虫も暑過ぎると弱りますからね(≧∀≦)



さて、週末は塾のテスト、学校見学にも行ってきましたよ。

母や虫でいろいろ教えて下さる方々から、

実際にフィールドで目で見て感じることや、

現場をみることが大切だ、とよく聞いてきましたが、

学校見学も同じだと実感しました(^。^)


何でも自分のやりたいことは自分で感じて決めたい、

ですよね。


行って良かったです♪


虫を好きになってから、やってきたことが

虫以外で繋がることがあって面白いです!



そんな週末でしたが、

虫はというと、、

シンジュサンの繭が羽化しましたよ❣️❣️


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色合いも模様もとっても素敵で格好良いんですよね❤️

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この羽化は、飼育してきて

http://fabreimomushi.hatenablog.com/entry/2019/06/15/180720


営繭後、23日後でした(^。^)

無事に羽化すると、やっぱり嬉しい❣️



この繭の、

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こんな小さな穴から体を小さくして出てくるなんて、

本当に凄い!!


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一度でてくる瞬間を見てみたいなぁ。

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このシンジュサン、

羽化したということは、

屋外でも、羽化の真っ最中でしょうか。

飼育下の方が成長が早い気がするので、

出始めかもしれませんね!


シンジュサンは

毎年、あまり屋外でシンジュサンに出会えていない気がすします。

梅雨のこの時期は羽化を狙って採集にも出られていないせいかもしれません。


暫く予定が入っていて

夏休みの虫探しの島旅行まで夜間採集に

行けないかもしれません(≧∀≦)


虫の様子が気になって仕方ありません(≧∀≦)



また、虫探し出来る日を楽しみに、

頑張りたいと思います‼️(^∇^)

シロテンハナムグリ?シラホシハナムグリ?

こんにちは(^。^)



雨でも、家の近くでもあちらこちらに虫がいますね。

嬉しい季節です( ^∀^)


先日は駐車場の隣の家の車にも

小さめのセスジスズメがいましたよ。

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格好良いですねぇ。


私の標本箱には幼虫しかいないので、

展翅したら、並べてあげたいと思います。


さて、

毎週末、公園に食草を取りに行っていますが、先日は雨の中、

この可愛いコに出会えました❣️


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パッとみて、誰だか分かりますか?


実は、ここ3年くらい、

この公園から少し離れた果樹園で

面白いコを採集しています。


それがこのコ。

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一番左はシロテンハナムグリ

その隣のずんぐりしたハナムグリ

これは一体誰なんだろう?となり、

模様も形もシロテンとは違う感じですが、

シラホシハナムグリと家にあった図鑑とも少し違うようで、

あちらこちらに聞いたのです。


虫関係のものを取り扱っているお店に持っていき、

詳しい甲虫図鑑を見せて頂き、調べた結果、

シラホシハナムグリの朝鮮亜種ではないか、という結論を頂きました。

世田谷区にいるということに驚かれました。

分布を広げているのでしょうか。



シロテンハナムグリとシラホシハナムグリ

模様は個体差があるので、

それだけでは決められないそうです。

頭の形や、足の長さ、全体の形など、

見慣れている方にはすぐに分かるそうです。


虫屋さんもすごいです!



それで、今回採ったこのコは??

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…ブドウをたべています^_^


頭の形が真っ直ぐなので、

近くの果樹園と同じシラホシさんでしょうか。。


甲虫の分類や同定もすごく難しいですね(≧∀≦)


鬱積電車 快笑小説より

こんにちは(^。^)

 

降ったり止んだり、ムシムシしてますね。

虫捕りに行けない時は勉強か実験か読書が良いですね。

 

今日は書評ですよ(^ν^)


 

怪笑小説より『鬱積電車』   東野圭吾


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その電車は、

そこまで混んでいるわけではないがすいているわけでもない。

いつも通りの電車だった。

 

ある人がやっと座れたと思っていると、

前の人は「とられてしまった。ニンニク臭おやじめ」と感じている。

 

ある人が前の女の子のパンツが見えそうで「いい席にすわった」と喜んでいると

女の子は「舐めるようにみてる。趣味悪いな」と思っている。

 

そんな黒い心が渦巻く電車の中。

 

今日はどこか違うところがあった。

それはある男が持っていた鞄の中に入っていた特種なガス。

その正体とは...


満員電車で本当にありそうだなと思ってひそかに同情しながら笑ってしまう話でした。


東野圭吾さんは推理小説やサスペンス、学園もの、パロディなどたくさんの小説を手掛けていて、賞もいろいろ取られています。

映画になったものも幾つもあるくらい面白い作品を書かれているそうです。

 

今回読んだのは、

『◯笑シリーズ』という笑えるショートストーリーで、

筒井康隆さんのショートショート

どこか通じる短編集でした。



白夜行』のような本格的な推理小説はまだ難しいと思いましたが、

この短編集は私のような小学生でも笑いながら読めるのではないでしょうか(^o^)

おすすめです♪


ベニモンマダラ 羽化

こんにちは。


いよいよ今日はピアノの発表会です🎹(*^▽^*)

練習時間がなかなか取れずでしたが、

出来る限りやったことを出したいと思います♪


さて、

以前、採集に便乗させてもらって持ち帰った美しくて可愛いベニモンマダラの幼虫

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採集地にて撮ったベニモンマダラ。


あれから、

持ち帰ったクサフジを少したべながら、

生きていました。


よく見てみると、

身体は透けていて、

黄色、緑色が本当に綺麗。

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採集した場所は太陽がサンサンと当たっている場所だったこともあり、

暑さにも乾燥にも強いコみたいです。


逆に湿度にすごく弱いのかもしれません。

なるべく乾燥気味にしようときをつけました。


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普段は飼育器の壁に足場を作って、

休んでいて、食べたい時に食草のところにやってきます。

食べ方は小食で、少しずつ食べる姿がまた可愛いのです❣️


食べている顔(^.^)

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食草が枯れてきて、

心配になってきたころ、、、


足場のある場所で蛹化を始めました‼️

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よくみると、繭もうっすら作り始めています。

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6時間後

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頑張っています(^∇^)


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12時間後

繭が出来上がりました❣️

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そして、蛹化からちょうど2週間後の今週に羽化しましたよ(^◇^)♡

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透けた感じは成虫になっても翅にありました。


大きさは、2㎝もありません。

赤い紋の美しさと、小ささに、、驚きました❣️

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幼虫の美しいグリーンがこの赤と黒の成虫になるなんて、

想像も出来ませんでした。


ベニモンマダラさん、

図鑑だけでは、この可愛さには気が付きませんでした。

野外で採集すると素敵な発見がありますね(*^o^*)


難しそうですが、

大事に展翅したいと思います♪