虫のあれこれ。時々書評。

虫と本が大好きな中学生女子。出会った虫について、読んだ本の書評など、書いています。平成29年度上野科学博物館 野依科学奨励賞を受賞。2018年度 日本昆虫協会 夏休み昆虫大賞受賞。2019年度 最優秀賞受賞。

チャドクガ 飼育

台風21号、吹き荒れていますね(>_<)


今日は、先日に引き続き『毒のある虫』です。


毒のある虫であっても形に残せたら良いなと思い、

6月に農工大の椿から連れて帰ってきた

チャドクガの幼虫一頭。


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あれから飼育して、

無事、すぐに繭になりました。

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意外にも控えめな感じの綺麗な繭。

中が透けています。

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しかし、繭にも毒(毒付きの毛をぬりつけてある)があります。

幼虫と同じでその見えない毛が着くと大変な皮膚炎になるくらいの毒です(>_<)


この写真を撮影してくれた母は

風の無い日を選び完全防備であったのに、

毛がついたのか1日皮膚が赤くなっていました(^_^;)

軽く済んだ方かもしれませんね。



ここまできたら、

羽化した後、どうするかを悩みました。


羽化

飛ぶ

飛ぶと毒毛が飛び散る

写真を撮りたいけどフタを開けるだけで危険

ヘアスプレーで毒毛ごと固める?

屋外で展翅?

展翅は厳しい?

でもその姿を形に残してあげたい…



とゴニョゴニョ言っているうちに

成虫が羽化したのです❗️

しばらく観察してみました。

(結局フタを開けられず写真も撮れませんでした)


外から観察しただけですが、

性格はとてもおとなしそうでした。


そして、

こういうことになりました。

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はじめてのチャドクガ飼育、

ドキドキしました(^-^)


イモムシハンドブックにも

繭ハンドブックにもこうした危険のマークがついているコの幼虫、繭、成虫の写真が載っています。

しかもとても可愛く撮られているんです。

すごいです。

どうやって飼育、採集、撮影しているのでしょう?

私は幼虫の写真すら撮ることが出来ませんでしたよ( i _ i )



また来年、出会えた時のために

何か作戦を考えておきたいと思います(^-^)