虫のあれこれ。時々書評。

虫と本が大好きな中学生女子。出会った虫について、読んだ本の書評など、書いています。平成29年度上野科学博物館 野依科学奨励賞を受賞。2018年度 日本昆虫協会 夏休み昆虫大賞受賞。2019年度 最優秀賞受賞。

ハグルマヤママユ 卵


前回の夜間採集でヤママユを採集しましたが、

私は黄色とピンク、先輩は赤系を採っていて、改めてヤママユの色の個体差をみてみようと思いました。


昨年採集した母蛾から生まれたコとこれまで採集したコたちの写真からみてみると、


黄色系

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オレンジ系

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ピンク系

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グレー系

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黒系のもいます。

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ここまで色の幅があるというのもすごいですよね。

どんな色のコに出会うか分からないところも面白いです。


さて、

そんな大好きなヤママユガ類ですが、

昨年はたくさんのヤママユガ飼育が本当に楽しかったです。



思い出してみると、

まだ飼育したことないのは

オナガミズアオ、クロウスタビガ、ハグルマヤママユ。

オナガミズアオ…生息地周辺に採集に行っていない

◎クロウスタビ…標高が高く、数も多くない

◎ハグルマヤママユ…奄美沖縄本島が生息地


という理由で♀を捕獲までもいっていないのです。

なかなか採れない種類は採集も飼育も憧れます❣️


ハグルマヤママユはいつか沖縄に行って出会ってみたいと思っているコ。

インセクトフェア、インセクトフェスティバルでも標本でも数年まだ出会っていません(>_<)


そのハグルマヤママユさんの卵数個を

何と頂けることになりました‼︎

嬉しいです(≧▽≦)


改めて調べてみました。

こんなコです


生息地は奄美沖縄本島

発生は図鑑では年一回、

生態、越冬体は不明となっています。

成虫は3月、5月、8月〜10月で秋は数が多めのようです。

幼虫の食草はシマサルナシ。(ヤブガラシも食べる)



ヤママユガは卵で越冬するものがほとんどですが、(エゾヨツメは繭、蛹で越冬です)

ハグルマヤママユはどうなのでしょうか?

3月に採れた卵と10月に採れた卵はきっと違うような気がしますし、

あたたかい生息地だから越冬はするのか?もわかりませんよね。



どうなるかわからないので

一応食草準備です!


マサルナシは今年6月にあった山梨県での幼虫採集会で中島先生に教えて頂いた食草。

うーん、すぐには取りに行けません(>_<)                                                                            

ヤブガラシならば近所にたくさんあるようなので、

まずはヤブガラシを準備することにしました。


そして卵がやってきました❤️


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色も南国系な気がします(^.^)




よく見ると毛につつまれていますね✴︎

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ん??

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幼虫が?見えてますよね??(*゚ェ゚*)


これからどうなるでしょうか。           


なかなか飼うことの出来ないハグルマヤママユ、大事に飼育観察したいです( ^ ^ )