虫のあれこれ。時々書評。

虫と本が大好きな中学生女子。出会った虫について、読んだ本の書評など、書いています。平成29年度上野科学博物館 野依科学奨励賞を受賞。2018年度 日本昆虫協会 夏休み昆虫大賞受賞。2019年度 最優秀賞受賞。

ぐんま昆虫の森へ 〜いよいよ凍結乾燥標本に出会う〜

こんにちは。

台風が過ぎたと思ったら連日の雷...

自然は本当に分からないですね。


昨日は農工大の横山先生のところに行ってきました。

実験用の蚕さんを頂いてきました。

いつもありがとうございます‼️

今年はまた新しいことをやっているので、

上手くいくと良いなぁと思っています(^o^)


 

さて、今日は群馬昆虫の森編~2~ですよ!

楽しいポイントでの虫探しのあとは、

いよいよメインイベント、

ぐんま昆虫の森へ出発です。

高速道路を降りて40分ほど山の方へ車でゆられていると...おっ!見えてきました。


山の中にあるぐんま昆虫の森

本当に森の中にありましたよ!

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お盆中ということもあり、

館内は私くらいの年の小学生でとてもにぎわっていました。


こちらは温室。

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中を見学していると、アマミナナフシや

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リュウキュウアサギマダラ

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オオゴマダラ

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そして、ツマベニチョウが卵を産んでいるシーンも見られました。

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幼虫^_^

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西表島の虫たちの

卵から成虫まで幅広い成長過程を見ることが出来てとてもよいゾーンでした。


作ったのが矢島稔先生なので、

多摩動物公園と造りが似ていました♡

  


そして、

図書館のような、

幅広い書物がある図書館スペースも

とても居心地が良かったです。

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そこには、ぐんまで発見された

珍しいナナフシモドキのオスが展示されていました^_^

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アマミナナフシ♂に似ていますが、

模様が入っていましたよ。

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さて、館内、全体的におしゃれだなぁと思ってまわっていたのですが、

ここのぐんま昆虫の森は、

安藤忠雄さんの建築なんだそうです。

私の住んでいる街も

ある一画は安藤忠雄さんデザインの区域があるのを思い出しました。



そして、この後、

ここの昆虫の企画などをしていらっしゃる

筒井学さんにお会いできました(^。^)


夏休みのイベントでお忙しい中、

館内の裏側をみせてくださいましたよ。


まずは飼育室。


甲虫や

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水性昆虫

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餌のコオロギ室まで!

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温度管理してありました。


連日交代でお世話をしているそうです。

冬の展示のことも考えながら、

飼育するというのはすごいことですよね。w(゚o゚)w


そして、

この後は標本室へ。

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この空間、標本の香りがして、

とてもワクワクしました♪


一番見たかったのがこちら

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ぐんま昆虫の森で作ったという凍結乾燥の幼虫標本です(*^o^*)♡


私の好きなヤママユガの箱を見せて頂きました。


5年前に

『イモムシ・ケムシ展』

を開催したそうですが、

私はまだその頃、虫をやり始めたばかりで、

この展示を知らなかったのです(T . T)

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私の好きなイモムシ、ケムシについての

素晴らしいイベントだったみたいで、

今だったら間違いなく行っていたはずです(T . T)


私が幼虫標本を出来るようになり始めた頃、

たまたまどこかでこの展示の様子を写真で見たことがあったのですが、

ヤママユガ類の幼虫が綺麗だったことが衝撃的でした。


私は火でイモムシを熱するため、

どうしても変色してしまう

幼虫の緑を残すのに苦戦していたからです(≧∀≦)


お話を聞いてみると、

凍結乾燥でも時間が経つと、

色は落ちてしまうものがあるとおっしゃっていました。


それでも綺麗に形と色が残っていますよね❣️

凄い‼️

実物を見ることが出来て嬉しかったです。


触り心地は

私の作る標本に比べて固く、丈夫そうでした!




そしてこれは、

私の最近作ったヤママユガオオミズアオの吹き張りの幼虫標本です。

ある方法でやっと緑が残せるようになってきました(^∇^)

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筒井さんが作られる標本は新しい技術の標本で、

私のは古い技術の再現ですが、

生きた姿に近い状態で形に残せるということが、とてもステキなことだと、

改めて感じました❤️



いろいろと見せて下さり、

教えてくださり、本当にどうもありがとうございました(*^▽^*)



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さて、この後は虫いっぱいの夜間採集へ。。

次回をお楽しみに( ^ω^ )♪