虫のあれこれ。時々書評。

虫と本が大好きな中学生女子。出会った虫について、読んだ本の書評など、書いています。平成29年度上野科学博物館 野依科学奨励賞を受賞。2018年度 日本昆虫協会 夏休み昆虫大賞受賞。2019年度 最優秀賞受賞。

日本蛾類学会 研究発表会


こんにちは。

最近、かなり花粉が飛び始めてきていますね。

私は花粉症なので、

この先が思いやられます…Σ(゚∀゚ノ)

 

 

さて、

土曜日は、

日本蛾類学会の研究発表会に、

発表を聴きに行ってきました!

 

この要旨集の表紙は、

オオクジャクヤママユで飾られていて、

とても私好みの柄でした。♡

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〇まず最初の特別講演は、

「飛蛾の火に赴くが如し:昆虫走行性の行動メカニズム」について、

石川県立大学の弘中満太郎先生の講演、

1時間でした。

 

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愛知県常滑市や石川県にも未だにある

『虫送り』という

虫の走行性を利用した防除法であるという

昔からのお祭りに始まり、

チャバネアオカメムシをモデルの材料とし

て、どうして、どのように虫が灯りに来るのか、様々な条件を変えて実験をされたお話は、とても面白かったです。

 

弘中先生は、

蛾が苦手、、と話していて、

蛾ではあまり実験をされていませんでしたが、

蛾も灯りに来る虫が多いですから

蛾での実験も面白いだろうなぁと思ってしまいました。

 

『飛蛾の火に赴くが如し』は、

中国、南北朝時代の『梁書 到漑伝』からの

一文だそうです。



◯新津修平さんの

「驚愕のミノガ採集法」

について。


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ミノガの採集環境や発生時期と種類のお話に、

ガードレール採集法で、

日本のミノガ40種のうち、23種は取れる!

というお話や

グーグルマップ採集法もとても面白かったです。


後からお聞きしたのですが、

私が年始に見つけたミノガの種類も教えて下さいました。…チビミノガでした(^^)

 

 続いては、

◯綿引大祐さんの

オオベニモンアオリンガの分布域と雄交尾器の二型」について

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◯神保宇嗣さんの

オオハイジロハマキとハイジロハマキの

分類学上の問題点」について。

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 ◯那須義次さんの

屋内でみられる小蛾類の蛹による識別:メイガ科


 識別や分類は私にはまだまだ難しいですが、正確な分類をすることは、

新しい発見もありますし、

とても大切なことなのではないかと、

感じました。


◯堀江清史さんの

Campylotes属分類と生態の再検討

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私にとってマダラガ科は

ベニモンマダラとミノウスバ くらいしか馴染みがありませんが、

綺麗で美しいものが多いですね。


 雲南省での観察のお話も

とても面白かったです。

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最後は、

岸田会長のお話と写真撮影がありました。


 


研究の取り組み方や、

楽しみ方、拘りなど、凄い方ばかりで、

学会の研究発表はいつも勉強になることばかりです!


今回も行って良かったと思いました。(^∇^)ノ