てぐす糸 4種
今日は、学校から帰ってきてから農工大の科学博物館にいってきました。
(今日は、休館では無かったです^-^)
てぐす糸を取り出している江戸時代の絵があると教えてもらったからです。
歌川派が書いた「蚕」がテーマの浮世絵が幾つかありましたが、
てぐす糸を取り出していると思われるものは見当たりませんでした(*T_T*)
きっと、館のどこかにしまってあったのかもしれません。
(農工大の横山先生に聞いてみたいと思います)
そして。
こちらは奥本先生が紹介して下さった
てぐす糸について書かれた江戸時代のエッセイです。
長塚節さんの「栗毛虫」というお話。
栗の枝を竹竿でたたくと、
ぼたぼたとクスサンが落ちてきて、
真っ黒な糞の上に4、50匹も散らばる…
というようにあります。
物知りのおばあさんが
「虫を手で2つに割いて、背中のところにある糸を酢で引き出す、釣り糸にすると強いんだよ」と言ってたり。
そんなことが書かれています。
そういえば、
日本蛾類学会のみくに会で、
岸田会長が『てぐす』の語源は、
「手で糸を取り出す」というところからきているんだよ、とおっしゃっていました。
このお話の中で、確かに、
手でクスサンを割くとあります(>_<)
江戸時代には当たり前にクスサンがたくさんいたことに驚きますし、
てぐす糸を取り出すのもよくある光景だったのかもしれませんね。
今の時代の子どもたちはやるでしょうか。?
(私も子どもですが笑)
ということで。
私も我が家で飼育した野蚕たちからてぐす糸を取り出してみたものがこれです。
(手では割きませんでしたよ)
↓
これ、それぞれ誰のてぐすか分かりますか?
上から
◉クスサン
◉ヤママユ
◉シンジュサン
◉エゾヨツメ
繭とてぐすを並べました。
クスサンとエゾヨツメのてぐすはとても細くて弱いのですが、一方ヤママユとシンジュサンのてぐすは太くて強かったです。
(クスサンは強いはずなので、
取り出す時期が早過ぎたかもしれません)
例えば
⚪︎10gのボールペン
⚪︎208gの筆箱
⚪︎247gのカメラ
⚪︎265gのペットボトル
も持ち上がりました。
びっくりです‼︎
虫から糸を取る…
昔の人の知恵は本当にすごいですね‼️