ヒメキシタヒトリ 飼育
こんばんは(^。^)
10月突入ですね!
クロウスタビガの時期がやってきて、
ウズウズしています。
今週末はクロウスタビガ採集に行く🎶と
決めていましたが、
来週に控えた文化祭用の資料、模造紙の提出が早まって、
標本も少ないながら飾ろうと思っているので、
準備三昧で行けずに終わった週末でした。
(T . T)
文化祭では、
ラットの解剖の説明担当に任命してもらえ、
今、暗記に勤しんでいます!!
小学校時代には文化祭巡りで、
『解剖』が出来る学校、というのも見学理由の一つだったなぁ。
当時はイモムシの解剖はよくやっていましたし、豚の心臓(血液が出ないように処理されているもの)の解剖も習ったことがあり、
気分的に慣れているつもりでいましたが、
先日行ったラットは衝撃的でしたよ。。
(鶏、蛙も、いつかやると聞きました。)
生物部は、
虫を扱っている部員は極少ですが、
解剖を含めて、
ラットを使った発癌性物質の
研究をされている先輩がいたり、
部活の先生は、学校の森にも大発生している
カシノナガキクイムシの研究をしていたり、
学内の植物調べ、、
本当に自由でテーマがある人には、
とても良い部活だなと思います。(*^^*)
さて、今日の本題は、
『ヒメキシタヒトリ』ですよ。
ヒトリガ科ヒトリガ亜科の
美しく可愛い蛾です。
蛾類学会の岸田先生のコラムを
読んだことがありますが、
北海道に行っても必ず出会えるわけではない
貴重なヒメキシタヒトリ。
今回は、貴重な機会を頂き、
孵化したてのこのヒメキシタヒトリを
飼育させて頂きました!
食草は、
オオバコ、ギシギシ、タンポポ類、クワなども可能、と図鑑にはあります。
タンポポでの飼育出来るのは、
本当に嬉しい❣️
幼虫は小さい程、
食草替えや衛生管理などに注意が必要なので、
近くで食草が確保出来ることは
必須かもしれませんね。
そしてもう一つの注意点としては、
都内の道端の葉は、
排気ガスや、虫にとって病気になるバイ菌が
付いていることが多いので、
必ず消毒して、拭いて、あげていきます。
初齢 孵化3日目 4mm
とにかく小さい!
小さいのに、毛むくじゃらです!!
一定間隔で長い白い毛が生えていて、
短い毛は、黒い。
身を護るために、すぐに丸まります。
(植木鉢の裏によくいる丸まった虫のよう)
暫くすると動き出しますが、
動き方は早いし、滑るように歩くのです!w(゚o゚)w
…まるでGのような。。(≧∀≦)
孵化後 7日後 2齢 8mm
もう脱皮です!!w(゚o゚)w
身体がすこし肉付きがよくなったせいか、
黒っぽいというより、
茶色っぽい体になりました。
孵化後 15日後 3齢 12mm
焦茶色の体ですが、
よく見ると、腹部の真ん中あたりだけ薄茶色。
お尻のあたりの毛は、一部が異常に長い!
動きが速すぎて、
なかなか写真を撮らせてもらえないのですが、
頭部撮影出来ました!
脱皮したてでとっても綺麗な白っぽい頭部です♡
飼育器の中はこんな感じ。
まだまだ小さいですね(^-^)
孵化後 23日後 4齢 17mm 幅10mm
一気にもこもこになってきましたよ!
毛が増量、体の幅も太くなってきました。
腹部の真ん中のあたりは、
身体だけでなくて、
毛も明るい赤茶色になってます。
美容院で染めているオシャレさんみたいです。面白い!!
↓
体を伸ばして、顔が出ました!
激写です(*゚▽゚*)
頭部はすごく小さいですね。
ちょっと悪そうでもあります(笑)
孵化後 28日後 終齢 22mm
(今回は5齢が終齢でしたが、これは環境、日照時間などによっても変わると思われます)
最初に比べたら、大きくなってきました❣️
脱皮殻も大きい^_^
大事に育てていても、この辺りから
数が減ってきました(T . T)
もうすぐ蛹化、頑張れ!!!
孵化後 36日後 蛹化❣️
何度か場所で悩んでいたようですが、
一頭が蛹化し始めました(^ν^)
大事な時期、そっとしておきます。
孵化後 46日目 ♂羽化❤️
黒と白の♂が無事に羽化しましたヽ(*'▽'*)ノ
ああ、素敵です❣️❣️❣️
10頭頂いて2頭幼虫標本に、2頭蛹化。
↓
蛹化した2頭のうち1頭は
羽化、もう1頭は、羽化不全。。
結果、黄色い♀には会うことができませんでしたが、素敵な蛾を飼育することが出来て、
嬉しかったです。
飼育、楽しいですね。(^ν^)
そういえば、以前秋の終わり頃、
深夜の高尾でヒトリガ科の仲間が
アスファルトの上を歩いているのを見たことがありますが、
幼虫で冬を越冬するコもいるのでしょうか。。
生息地ではどんな生態をしているのかも、
気になりました。
今回初めて飼育出来たヒトリガ科。
一度、ヒラヒラと舞うヒメキシタヒトリを
野外で見てみたいと思いましたし、
また他の仲間も知りたくなりました♡