虫のあれこれ。時々書評。

虫と本が大好きな小学4年生女子、出会った虫について、読んだ本の書評など、書いています。平成29年度上野科学博物館 野依科学奨励賞を受賞。管理人は母。☆当ブログの画像の無断転載、無断使用を固く禁じます。

ウスタビガ 採集

学芸会、無事に終わりましたよ!


さて、今週末はやっと、夜間採集に出られました♪( ´▽`)

今年最後のヤママユガのウスタビガ、

かなり低いところまで降りてきていて、

もう発生の時期も終わりそうです。


前回は出始めを狙って都内の山に行ってきましたが、

少し早過ぎて採れませんでした(T . T)。


発生の期間を考えると今週末がギリギリ最後のチャンス、

やっぱり自分の目で生きた姿を確認しておきたいですよね。


虫は時期、場所、お天気が関係しているので、計画、情報がとっても大切です( ̄∇ ̄)


昨年までは近くの山でペアをとってきましたが、今回は違うところに先輩と行ってみましたよ。


1年に1、2回昼間の採集に行く埼玉県のある場所です。

でも昼間と夜間は捕り方が違います。

外灯をメインに回る感じのところでしたが、

車を停められる場所があまりない!!


外灯がある場所がどんなところなのか、

を知っていないといけませんね。

なので、歩いて回れる場所を探したり、確認しながらしばらく歩くと、、


山の中でピカピカ明るいライトに照らされている看板にウスタビガ♀を発見(⊙ロ⊙)

看板のお花の絵に擬態していました(笑)


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それからそのあたりの看板でもう一頭、

駐車場に戻ってもう一頭(^∇^)


♀3頭を発見できました!

♀をおとりに、♂を呼び寄せようと試しましたが、、


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交尾済みの♀ではやっぱりフェロモンは出ませんね(´-`)


今年は赤い♂に出会えませんでしたが、

また来年のお楽しみにしたいと思います。



可愛い顔♡

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手の中で産卵^_^

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ニトベエダシャクも連れて帰りました(^ ^)


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行ってみないと分からない虫捕り、

いろいろな発見がある虫捕り、

やっぱり楽しいですね♪


冬も虫捕り出来るかな^_^

ヤママユガ 越冬準備②

朝の通学が寒くなってきました(´-`)



ヤママユガの卵の越冬準備の続きです!


今年、標本のプロの方から

たくさんの目の細かいネットと、

そのネットで作る袋を1つを頂いていました。

これはゼフィルスの卵を越冬させる時に使うものだそうです。


それと同じことをやろうということです^_^

難しいゼフィルスの卵の管理方法と同じにすればうまくいきそうです。


用意するものはこれです。

左の袋はお手本の袋。

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①同じ大きさになるようにネットを切る。

(このネットは古くなった補虫網じゃないかと思います)


②端っこを運針みたいに縫う

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③ひっくり返して入り口にしばる紐を縫いつける

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④中に卵を入れてラベルをつける

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出来ました(^∇^)

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曲がったり上手く出来なくてもなんとか袋になりますね(^_^;)


クロウスタビ以外は100卵ずつくらいはありますが、それでも通気性は良さそうです。


これを北側の日が当たりすぎない屋外へつるしておきます。

雨の当たるところが良いみたいですが

うちは北側は屋根があるので、たまに偽物の雨を降らせます。

パックよりは

自然の環境に近い状態になるかな。


そして、

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こちらの上の小さいのはエゾヨツメの蛹、

エゾヨツメは蛹で越冬します。

たまにピクピクカサカサ動いていますよ。

これも自然に近い環境におかないといけませんね!


来年、卵は孵化して、蛹は無事に羽化して欲しいです(^^)♪

サイエンスアゴラ 2018

秋はイベントがたくさんありますね。

学校も学芸会が迫っています。

(私の学年の演目は『寿限無』です( ⊙‿⊙))


農工祭や虫捕りなど行きたいところがたくさんあった先週末でしたが

サイエンスアゴラ2018という科学のイベントに行ってきましたよ。

場所はテレコムセンタービル。


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サイエンスアゴラとは

『学問分野、立場、国、文化、世代の壁を越えてともに知恵を紡ぎ、科学と社会を考えよう』というオープンフォーラム。

…と、冊子に書いてありました(^.^)


中学生や高校生の理科部や学会、財団グループ、大学など約150もの出展があり、

お話が聞けたり体験も出来るというので、

楽しみにしていました。


そして、何より今年解剖を教えてくださった農工大の横山先生が九州大学と日本蚕糸学会のブースにいらっしゃるというので、

ご挨拶に行こうと思っていたのです。



到着すると何とビル6階分を使っての展示に驚きました!


まずは九州大学・日本蚕糸学会のブースへ。

蚕や繭が展示されていました。

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『蚕』というだけでもいろいろな種類があり、繭の種類も色もいろいろ。

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同じ桑の葉を食べても、その葉の中の色素を取り込む力が遺伝的に違うから違う色の繭が出来たりするそうです。


「遺伝の研究の歴史は蚕から、

工学の研究はゴキブリから始まった」と

以前奥本先生がお話していたのを思い出しました。

(やっぱり虫はすごい!)


お会いできた横山先生に

小論文も見て頂きました!

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教えて頂いた解剖のおかげで楽しい実験が出来たのです。

その時頂いた蚕も生態標本にしてお渡し出来ました(^-^)


そして、九州大学の伴野先生を

ご紹介してくださいました。

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伴野先生は500種類以上‼︎の蚕を飼育、研究されているそうです。

これだけの数の種類にもびっくりしますが、飼育となると想像できません。

すごいですね‼︎


その飼育の中には

こんな雌雄型の幼虫が出てくるそうです( ゚Д゚ )

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成虫では雌雄型は聞きますが、

幼虫は初めてみました。

自然界にももしかしたらこういうイモムシがいるのかもしれませんね。


雌雄型で幼虫標本を作ってみたいなぁ。


先生たちのお話が聞けてとても楽しかったです。

またいろいろ教えて頂きたいです。


違うブースでは

私の口の中の微生物を見てみたり、

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プランクトンを観たり、

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生物多様性では外来種の問題を知ったり、

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貝の仕組みや心臓について知りました。f:id:fabreimomushi:20181112161146j:plain


科学とは?

と聞かれるとまだはっきり分かりませんが、

理科でもあり、社会でもあり、私たちの身の回りにあることで社会全体に役に立つ面白いことなんじゃないかな、 

と感じました。


全部まわりきれませんでしたが、

とても楽しい一日でした♪


ヤママユガ 卵 越冬準備①

先月のインセクトフェアで繭がいろいろあったブースでお話した方から

嬉しいお手紙が届きました!

世界の蝶や蛾の飼育を長くされていた方で、それに関わる世界の植物も研究されている方です。

今までの飼育から私の興味ある内容についての貴重なことを書いて下さっていました。

いつも思いますが、たくさんいろいろな経験をしている方の話はやはりすごいです。


内容とは関係ないのですが、

その手紙から、

虫だけでなく植物も学名はラテン語だということを知りました。

調べてみると、生物に関する学名は全てラテン語なんですね。


ヨーロッパで学問は全てラテン語だったと聞いたことがありました。

いつか勉強してみたいなぁ。。

まずは英語か(*´-`)


さて、

ヤママユガ類ですが、

卵が増えてきました(*^o^*)


頑張って産卵してくれた♀たち

クスサン

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またシラガタロウに会いたい。


クロウスタ

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どんな幼虫が出てくるかな。

…飼育が難しい予感


ヒメヤママユ

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黄色いコからうまれるのは黄色が多いかも?


ウスタビガ頂き物

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今年飼育したコは最後繭1つだけに…

来年もキューキューいうコに会いたいなぁ


ボロボロになりながら卵を産んでくれたコたち、

大切にしないとと思います(^ν^)

左の後ろ翅が特にボロボロになりやすいのは何ででしょうか。?


来年孵化したら、

はじめて飼育するコもいて楽しみです(^ ^)

まずは孵化する状態に卵を管理する必要があります。


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去年はこんなふうに

2段にしたパックに上は白い砂の上に卵、

下は湿度を保てる砂利を敷いてみました。

食草が生えてくるまでの2、3月の管理が難しかったですが、

みんなこれで大丈夫でした。

(ナナフシ関係は何故かダメでした(T . T))


でも、

途中ヤママユの卵が水没したり、

冷蔵庫に入れないといけなかったり、

不安が多かった気がしました。

なので今年はこの方法とは少し違うやり方で管理してみることにします。

今、母とそれを作っているところです

(^∇^)

うまく出来上がりましたら、

お知らせします!


夜登山

今週は雨が降りますね-_-


先週末は都内で夜間採集に行ってきましたよ。

ヤママユガのウスタビガに出会うためでした。


去年の今頃は、

同じ場所で♀1頭を捕まえていましたし、

もうすぐ新月

新月に向かって羽化が早まるので、

出始めのコを狙っても良いかもしれないということになったのです。


発生時間を考えて遅めに家を出発しました。

到着するとまずは最初にチェックするポイントまで歩きます。


すると、

外灯の横の木にくっついているコが2頭いました!

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擦れてないヒメヤママユ^_^

おなじみのピンクと茶色です。


先月埼玉県でたくさん出会ったヒメヤママユは黄色が多く、

こういう色の個体差は面白いですね。

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いよいよ登山です。

近道で登っていくので、とても急な岩場ですが、途中で立派なヤマナメクジ!?

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モフモフのケムシも!

(ヒトリガでしょうか)

何頭も歩いていました。

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こっちは茶色いモフモフ。

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センチコガネの死体もたくさんいました(T . T)


冬を感じましたよ。


やっと中腹の外灯ポイントまで来ました。

そこでまたヒメヤママユさん一頭。


ライトアップには

ケンモンミドリヤガ、、あとは小さなコたちだけ、、


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山の中でウスタビガ採集に来ていた

大学生の方にもお会いしました。

(すごい絵を描いている方でした)

昨年も同じ日に採集されていたそうです。

年齢が違ったり今まで会ったことがなかった人でも

暗い山の中で同じ虫を探している方に会うとお仲間のような気がしてしまいます( ´ ▽ ` )


この後、

私たちは下山、


麓にもかなりの数のヒメヤママユ!

今はヒメヤママユが多い時期でした^_^

うーん、ここでのウスタビガは今年はもう少しあとだったかなぁ。



同じ都内でもたくさん出てる場所もあるみたいですが、

行ってみないとその年のその場所の現状は分からないですね。



顔が茶色いこのモフモフの正体は、

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スジモンシロヒトリさんのようで、

クワとタンポポをあげてみました。

速攻タンポポに食いつきました!


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奥にいる黒いコはクワもタンポポも食べないのでヒトリガではないのか?



「越冬態は不明」と書いてありましたので、

このあとどうなるのか?

観察してみます^_^


ウスタビガ採集はまた次回!

採れない時があるのも虫捕りですね。

また頑張りたいと思います(^ν^)

動くゴミ

今、科学博物館で

『標本づくりの技 -職人たちが支える科博-』

が展示されているそうです。

一昨日の朝日小学生新聞に取り上げられていました。

9月から開催されていたのに知りませんでした(´⊙ω⊙`)


現在460万点の標本がある科博には

人類研究部、地学研究部、動物研究部、、

専門分野ごとに磨かれた職人技で自然の中から取り出した時と変わらない状態で標本づくりを行うスタッフの方々がいるそうです。

20年以上研究を支えている方もいるそうですよ。

その現場の裏側が紹介されている展示、

11月25日までなので、近いうちに絶対見に行きたいです(≧∀≦)

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さて、

虫の話です^_^

近所の食草ポイントで8月に出会えたこのコ、誰だか分かりますか?

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最初は糞?ゴミ?と思ったこのかたまりがモゾモゾ動いたときには

思わず笑ってしまう可愛さでした。

下の方にハサミが見えますね。

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カオマラクサカゲロウの幼虫です。


屑や食べたアブラムシの死骸を片っ端から背中に積み上げていき、

ゴミに擬態しているのだと思います。


このクサカゲロウがまた今の時期に現れてます。

8月に出たコの次の世代かな。



ゴミが動く姿が可愛いので見つけたところ から連れて帰り、飼育しました( ^ω^ )

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飼っている白いフワフワのワタアブラムシがたくさんついた葉をあげると、、、


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エノキについてしまったワタアブラムシもよくみるととっても可愛い!


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ムシャムシャ食べて前足で横からパッパッとワタアブラムシの死骸を背中に乗せていきました。

たまに生きたままのコも乗っけてしまっていましたが、その作業はお見事です( ´ ▽ ` )


次の日も新しい葉を食べ尽くして、

こんなにワタアブラムシで背中が雪だるまみたいになりましたよ‼︎

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しばらくしたら、

繭になりました。

クリスマスリースみたい。

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そして、一週間後、

羽化しました!!


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フワフワと飛ぶ小さなクサカゲロウの成虫の登場です(^ ^)


どうやって恋の相手をみつけるんでしょう。

気になりました。


これから、どんどん寒くなっていきますが、クサカゲロウのように面白い生態の昆虫、

まだまだ観察していきたいです(*´∀`*)


埼玉県 秋探し

今年のヤママユガ類も最後のウスタビガを残すだけとなりましたね。



冬越し準備に入ってきている虫たち、

この時期はどんなコたちに出会えるのか

先週末、久しぶりに昼間の虫探しに行ってきました!


この場所はどの時期に行っても

いろいろ魅力的な虫がいる場所なので、

秋でも楽しみにしていました。


今回見つけたかったのはイラガの繭!

スズメのショウベンダコです(^^)


まずは

道沿いの木を丁寧に見ていきます。

早速、カエデの木には

ヒロヘリアオイラガの繭、

出て行ったあとの繭があちこちにありました。

しかも、人間がとどかないような高い位置にばかりあります。

頭が良いですね。


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苔だらけの木には確実に何の繭もありませんでした。


途中こんなコに出会いましたよ。

水辺が近いですし

ハラビロカマキリなのでハリガネムシが入っていることを期待して持ち帰ります^_^

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卵もあちらこちらに。

秋ですね。

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そして、鳴く虫もまだいっぱい鳴いてました。

こちらは、アオマツムシ。

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イモムシにも出会いましたよ!

クロキシタアツバかな

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こちらは寄生蝿が獲物のイモムシを狙っているところでした( ゚д゚)

イモムシは必死で身体を振って応戦していました。

イモムシも大変( ´Д`)

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これはススゲ?

綺麗な紫の枝豆にしかみえません^ ^

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ヤママユの抜け殻や

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ミノガの抜け殻も!

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サクラの木には何がいたでしょう?

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ケンモンミドリヤガ、交尾中でした

見事に苔に擬態しています。

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そして、、、

木じゃないところにあったのは⁈  f:id:fabreimomushi:20181030204955j:plain



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イラガの繭‼︎⁈

蓋も閉まっていて、まだ新しい感じです!

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繭ハンドブックで調べてみると、

繭の表面の模様の幅が大きいとありました。

白の繭に茶色い模様がくっきりでている柄だと思っていましたが、模様もいろいろで、

柄は2つと同じものはないそうです。


高いところではなかったので、

そっと取ろうと…

この繭、相当固く、なかなか取れません( ´Д`)

寒さ、凍結からも身を守れるという繭です。

シベリアまで分布を広げている理由が分かりました。


何とか外しましたよ。

接着剤の跡のようです。

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来年、フワフワの黄色いイラガかキラキラの青い蜂のセイボウか…

どちらが出てきても良いなぁ。



自然の中をたくさん歩くとやっぱり楽しいです(^∇^)

秋をたくさん感じられた1日でした!