山梨県 夜間採集
今はまさに玄鳥去の時期ですね^-^
先週末は山梨県に虫の先輩と夜間採集に行ってきました!
月齢は新月からずれていましたが、
ヤママユ、クスサン、シロシタバには良い時期ではないかと思ってワクワクしていました。
前の日の夜は朝まで雨が降っていましたし、
湿度も高そうで良い気配。
山の上に向かう途中、
外灯の周りに小さい蛾がたくさんいたので、
今日はいけるんじゃないかと期待がたかまります!
すると、
すぐに外灯にとまっている大きな影。
ヤママユです\(^o^)/
何度も採っているヤママユですが、
やっぱり夜に山の中で出会うと嬉しくなります。
標高の高いところまで上がっていくと
橋があるのですが、
そこは少しひらけていて、虫が好きそうな古い外灯もいくつかあり、
虫がいる時はとても楽しいポイントなんです。
そこにもヤママユ♂!
カマキリモドキもやってきました!
小さいコたちもたくさんいましたよ。
もっと標高の高いポイントでは
ボロボロでしたが、ヒメヤママユ♂2頭にも出会いました。
ヤママユ以外に連れて帰ったコたち。
↓
ベッコウハゴロモ、可愛い。
前回のスケバハゴロモと並べたい。
とてもおしゃれ。トラガ系?
ヨツボシホソバ、この日はたくさんいましたね。
蛾は種類が多く、
素敵だけれども同定がまだまだ出来ません。
もっと勉強しないといけません(^-^)
橋のポイントで出会った
クリシギゾウムシとクリアナアキゾウムシ、何しているんでしょう。(^.^)
クリアナアキゾウムシ
卵を産みましたよ!
孵化するかな。
カトカラ、クスサンはいませんでしたが、
ヤママユ♂は10頭は見ることができましたし、
持ち帰ったピンク系ヤママユ♀1頭は羽化したての未交尾(珍しい!)の綺麗なコでした。
木の葉の間にいたコなので繭から出てきたばかりだったのかもしれませんね。
この日は虫の賑やかな夜で、とっても楽しい夜間採集でした(^_^)☆
ヤママユガ類はやっぱり大好きだとも再確認しました。
セダカシャチホコ 飼育
昨日、月刊むしの今月号に載っていた日本蛾類学会、第49回みくに会報告の記事を見せて頂きました。
幼虫採集に参加した小学生(私)のことが記載されていて、嬉しい記事でした。
改めてみくに会は楽しかったなぁ、と思い出しています(^_^)
さて、
静岡のコンビニから連れて帰ってきたセダカシャチホコ♀さん。
あれから孵化したその子どもたちは大きくなりましたよ!
孵化1日目 4㎜ 食草はコナラ
50頭以上が孵化!
体が小さい割に頭が大きい。
脱走癖があります。
毛がチョロチョロと生えてます。
孵化9日目 2齢 1.5㎝
体が透けています。
まだまだアチコチ動きまわり、動きが激しいです。
孵化11日目 3齢になるコが出てきた 2.2㎝
模様が出てきました!
横側は目玉模様👀
ここにきて、微粒子病?
軟化病?
原因は分かりませんが、一気にたくさんのコが亡くなってしまいました(>_<)
残りわずか2頭(*T_T*)
頑張れ!セダカちゃん‼︎
孵化16日目 4齢(多分終齢) 4.5㎝
頑張ってくれています‼︎
ポーズ!
可愛い顔❣️
孵化20日目 すごい食欲です!
口紅を塗ったみたいに口が赤い(^.^)
孵化24日目 7㎝まで大きくなりましたよ❣️
凄くプリプリです(^-^)
まもなく蛹になりそうです。
なやみましたが、
2頭のうちの1頭を記録として幼虫標本にすることしました。
青みは抜けましたが、可愛い幼虫標本になりました(^_^)
成虫と幼虫。
セダカシャチホコ、親も子もとっても可愛いかったなぁ♪
残った1頭、無事に成虫になりますように!
静岡県 糞虫採集 整理
もうすっかり秋ですね!
先日行ったダイコクコガネ採集から連れて帰ったコ、頂いたコ、出会ったコたちを整理しました(^-^)
◎ダイコクコガネ♂
♂はとても立派なツノですね。
少し角という角が丸いですが、
これもダイコクコガネ♂。
↓
遠近法のせいで同じに見えますが、
下のコは上のコより小さめです。
図鑑を見てミヤマダイコクでは?と思いましたが、
これもダイコク?みたいです。
↓
そしてダイコクコガネ♀。
このコは大きめでした!
↓
小さくて、
ミヤマダイコクの♀かもと思いましたが、
こちらもダイコクコガネかな。
↓
同じ種類なのにこんな固体差があるんですねw(゚o゚)w
ビックリします。
飼育してみようと思ってケージに入れたら、
♀はあっという間に底の方まで潜っていきました。
頭と手を上手に使っていましたよ。
♂は糞を食べてます(*^^*)
◎ゴホンダイコクペア
♂とても小さいのにちゃんと格好良い5本ツノがあります。
♀も小さいツノがあります。
並べてみたら、10分も死んだふりしていたペア。段々我慢が出来なくなって足が出てきちゃってます(^.^)
◎ツノコガネ
↓
こうしてみると、今回はツノがある格好良い糞虫にたくさん出会えていました(^_^)
◎オオヒラタエンマコガネ
ハエの幼虫(ウジ)をたくさん食べるコです。
ツヤツヤで形が可愛い❣️
とても元気でヤンチャ。
小さなキバがあり、噛まれると痛い(>_<)
◎オオセンチコガネ
オオちゃんはたくさんいました‼︎
この牧場は紫がかったコが多くてキレイでしたよ。
◎背面歩きのイモムシさん。
ハナムグリかな。
イモムシを見ると、やっぱりワクワクします!飼育するか?標本か?悩みます。
◎カタツムリ
カタツムリを見たことがないコにあげようかなと思って持って帰りました。
最後は牛さん!
いっぱい私についてきた牛、
可愛かったなぁ❣️
自然の中で生き物に出会えるとおだやかな気持ちになりますね。
こんなにたくさんのコに会えて、
改めて、糞虫採集に行って良かったと思いました♪
静岡県 糞虫採集 ダイコクコガネ
週末に10歳になりました(^_^)
そして、その週末に静岡県に糞虫採集に行ってきました。
またです(^-^)
前回は静岡でのはじめての糞虫採集、
今回は、この時に会えてなかった「ダイコクコガネに会いたい!」というわけです。
ダイコクコガネは、
糞虫の中でもかなり大きく、
♂は立派なツノが格好良く、
♀は大きなヘルメットみたいなとても可愛い頭をしているのです。
静岡県には牧場がいっぱいありますが、
どこにでもいるわけではなく、
いるところでも採集禁止のところもあります。
発生している時期も考えると、採集は難しいコなんです。
この日は5時に東京を出て7時過ぎに静岡に到着しました。
なるべく早い方がとりやすいと聞いたからです。
前回とは違う牧場で採集スタート。
広い牧場、まずは近いところの牛糞をみていくと…
ゴホンダイコクが集団で出てきました!
ツノコガネ、エンマ、オオセンチコガネもいましたよ。
大きな塚?
と思うと…
モグラの跡。
ダイコクコガネのバラバラ死体もありました(>_<)
…ということはどこかにはいる?
でもここまで2時間以上、
そこからは長くて太いミミズばかり。
(それだけ良い土なのですね。)
もう少ししたら終わりかな、と思っていました。
そこへ毎年のようにダイコクコガネを採集されている虫屋さんがいらっしゃいました。
そして、牧場の中でも掘る場所の見方や採り方などを教えてくれたのです。
そして次の牧場にも便乗させて入れてもらい、降ったり止んだりの雨の中を必死で探しました。
こういう状態がダイコクコガネのいるかもしれない良い状態の牛糞
馬糞も最高の環境。他の子達にも人気。
私も最高の状態の牛糞を見つけました‼︎
掘ったら…
あぁ、オオちゃんだ…
また穴を掘って、
今回はオオちゃんじゃない❗️
黒い、きっとダイコク‼️と思って掘り進めたら
「バキッ」
という不快音が?嫌な予感?
…せっかくのはじめて採れるはずだったダイコクコガネは尖ったスコップでまっぷたつになってしまいました(*T_T*)
本当にかわいそうなことをしました。
ごめんなさい(*T_T*)
そのあと、
なかなかダイコクコガネが採れない私の近くでどんどん採れていく虫屋さん。
そして、目の前で採ってくれました❗️
キレイに洗った後の♂
↓
♀
ダイコクコガネ採集に必要なこと
◎時期
◎牧場の中で場所を見定める
◎ダイコクコガネのいそうな糞を見極める
◎めくるか巣穴を丁寧に掘る→牛さんや馬さんが躓かないように穴を元に戻してあげる
ということが大事だと知りました。
今回は良い糞を見極めたらダイコクコガネが本当にいるんだ、と体感出来て良かったです♪
その姿はやっぱり可愛かったな(^-^)
次回は、糞虫のまとめをしようと思っています。
悪ママ改造計画
今日は久しぶりの書評です(*^^*)
夏休みもたくさんの面白い本に出会いましたよ。
少しずつ書いていこうと思っています。
今日はこれです。
↓
『悪ママ改造計画』
子どもをほったらかしてごはんすら出さなかったり、子どもを自分の思い通りの人間にしようとしたり、お金が無いのに遊びまくっているお母さんたち。
そんな数々の悪ママたちをこらしめて退治しようと、中年院を作った謎の子供たちの集まり。
この中年院、古いお寺を改造したもの。
暴力あり、断食ありの中年院、
大人たちは震え上がります。
この中年院で悪ママたちは良いママに変わるのか?良いママとは何か?
そしてその集まりの正体とは。
時には背筋がぞくっとしたり、
時には笑え、最後はハッピーエンド‼︎
世の中にはいろいろなお母さんがいて、
子どもにとってイヤだと思う時があるかもしれません。
でも、いなくなったら困ってしまう存在です。
自分を産んでくれたお母さんに改めて感謝しようと思いました(^-^)
子どもも大人も成長して、みんなが幸せになれると良いですよね。
宗田理さんの作品を初めて読んだのは昨年。
『ぼくらの大魔術師』でした。
『ぼくらの』シリーズはたくさん書かれています。
『ぼくらの七日間戦争』も有名みたいですね。
そして、宗田さんのイマジネーションはすごい!いつもその世界にあっという間に引き込まれていきます。
嫌なことがあってスカッとしたい時に
オススメです。
やっぱり本は良いですね(*^^*)
チャドクガ 飼育
台風21号、吹き荒れていますね(>_<)
今日は、先日に引き続き『毒のある虫』です。
毒のある虫であっても形に残せたら良いなと思い、
6月に農工大の椿から連れて帰ってきた
チャドクガの幼虫一頭。
あれから飼育して、
無事、すぐに繭になりました。
意外にも控えめな感じの綺麗な繭。
中が透けています。
しかし、繭にも毒(毒付きの毛をぬりつけてある)があります。
幼虫と同じでその見えない毛が着くと大変な皮膚炎になるくらいの毒です(>_<)
この写真を撮影してくれた母は
風の無い日を選び完全防備であったのに、
毛がついたのか1日皮膚が赤くなっていました(^_^;)
軽く済んだ方かもしれませんね。
ここまできたら、
羽化した後、どうするかを悩みました。
羽化
↓
飛ぶ
↓
飛ぶと毒毛が飛び散る
↓
写真を撮りたいけどフタを開けるだけで危険
↓
ヘアスプレーで毒毛ごと固める?
↓
屋外で展翅?
↓
展翅は厳しい?
↓
でもその姿を形に残してあげたい…
とゴニョゴニョ言っているうちに
成虫が羽化したのです❗️
しばらく観察してみました。
(結局フタを開けられず写真も撮れませんでした)
外から観察しただけですが、
性格はとてもおとなしそうでした。
そして、
こういうことになりました。
はじめてのチャドクガ飼育、
ドキドキしました(^-^)
イモムシハンドブックにも
繭ハンドブックにもこうした危険のマークがついているコの幼虫、繭、成虫の写真が載っています。
しかもとても可愛く撮られているんです。
すごいです。
どうやって飼育、採集、撮影しているのでしょう?
私は幼虫の写真すら撮ることが出来ませんでしたよ( i _ i )
また来年、出会えた時のために
何か作戦を考えておきたいと思います(^-^)
ヒロヘリアオイラガ 羽化
夏休み最後の週末ですが、
明日は塾の夏のまとめのテスト、
勉強の土曜日です(>_<)
さて、府中からやってきて飼育していたヒロヘリアオイラガさん。
終齢になったコたちは
あれから次々と繭を作りましたよ(^-^)
この茶色い楕円形が繭です。
とても固い繭、壁側は平らでツルツルです。
羽化前は繭も電流が流れるようにピリピリと毒があるそうですよ。
繭にも毒があるというのはチャドクガのように繭を作る時に毒を塗りつけるのでしょうか?
繭を作るところ、いつか観察してみたいです。
そして2週間後、
羽化しました!
綺麗なグリーンですね、可愛い(*^^*)
虫の緑色って本当に良い色ですよね。
自然の中でうまく擬態するだけあります。
成虫の標本はゼフィルスの展翅のように難しくて、羽化後の完品が標本後には
屋外でボロを採集したくらい鱗粉が取れてしまいました。もっと練習が必要です。
( ´д`ll)
幼虫の方はこんな感じになりました。
成功です!
トゲトゲは残っていますね。
でも、乾燥標本なので当たり前ですが
生きている時のツヤツヤ感はなくなって、
フグのように膨らんで自然の姿と似ても似つかない姿になってしまいました(>_<)
生きたままの姿にするのはなかなか難しいです。
そして、
標本を作り終えた後でも少しピリピリきました。
この毒は鳥や動物などの天敵に効果があるのだと思いますが、
他の虫にはピリピリこないのでしょうか。?
虫は感じない?
毒のある虫、不思議ですね(^-^)