『植物図鑑』
久しぶりの書評です(^-^)
(気がついたら、時々書評どころか稀に書評になってました笑)
ある日、さやかは仕事帰りに道路に転がっていたイツキと名乗る男をひろいます。
それから2人の生活が始まりましたが、
イツキは料理が大の得意。
それも普通の料理ではなくて植物を使った料理。
そんなイツキは毎日のように近くに植物を採りに行きます 。
そしていつもカップラーメンを食べていたさやかの前で
美味しい植物料理をつくってみせます。
ある日はイヌガラシのおひたし、
ある日はたんぽぽの天ぷら、
ある日はノビルとセイヨウカラシナのパスタ
やノイチゴのジャム…
そのイツキの勢いに乗って、さやかまで草花の図鑑を買い、勉強し始めます。
そんな植物にすっかり詳しくなったさやかを横目にイツキは突然さやかの家を後にしてしまい、、信じられない結末に…
恋愛ストーリーと言われているようですが、
イツキの植物についての詳しさと、
野草で作るお料理に
さやか目線で引き込まれていきました。
野草は人間にとって毒で食べられないものも多いと聞きますが、
きちんとアクを取っているところもイツキの凄さです。
ホウジャクでお馴染みのヘクソカズラや
虫採りをしている時に採集するノビルも出てきて共感するところもあったり(^。^)
巻末にはお話に出てきた植物の写真やレシピがあり、
タイトルの通り図鑑の楽しみが盛り込まれていて、
私にとって新しいジャンルの本だったように思いました。
「3匹のおっさん」で知った有川浩さん、
他の作品もいろいろ読んでみたいと思いました(^∇^)