虫のあれこれ。時々書評。

虫と本が大好きな中学生女子。出会った虫について、読んだ本の書評など、書いています。平成29年度上野科学博物館 野依科学奨励賞を受賞。2018年度 日本昆虫協会 夏休み昆虫大賞受賞。2019年度 最優秀賞受賞。

サイエンスアゴラ 2018

秋はイベントがたくさんありますね。

学校も学芸会が迫っています。

(私の学年の演目は『寿限無』です( ⊙‿⊙))


農工祭や虫捕りなど行きたいところがたくさんあった先週末でしたが

サイエンスアゴラ2018という科学のイベントに行ってきましたよ。

場所はテレコムセンタービル。


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サイエンスアゴラとは

『学問分野、立場、国、文化、世代の壁を越えてともに知恵を紡ぎ、科学と社会を考えよう』というオープンフォーラム。

…と、冊子に書いてありました(^.^)


中学生や高校生の理科部や学会、財団グループ、大学など約150もの出展があり、

お話が聞けたり体験も出来るというので、

楽しみにしていました。


そして、何より今年解剖を教えてくださった農工大の横山先生が九州大学と日本蚕糸学会のブースにいらっしゃるというので、

ご挨拶に行こうと思っていたのです。



到着すると何とビル6階分を使っての展示に驚きました!


まずは九州大学・日本蚕糸学会のブースへ。

蚕や繭が展示されていました。

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『蚕』というだけでもいろいろな種類があり、繭の種類も色もいろいろ。

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同じ桑の葉を食べても、その葉の中の色素を取り込む力が遺伝的に違うから違う色の繭が出来たりするそうです。


「遺伝の研究の歴史は蚕から、

工学の研究はゴキブリから始まった」と

以前奥本先生がお話していたのを思い出しました。

(やっぱり虫はすごい!)


お会いできた横山先生に

小論文も見て頂きました!

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教えて頂いた解剖のおかげで楽しい実験が出来たのです。

その時頂いた蚕も生態標本にしてお渡し出来ました(^-^)


そして、九州大学の伴野先生を

ご紹介してくださいました。

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伴野先生は500種類以上‼︎の蚕を飼育、研究されているそうです。

これだけの数の種類にもびっくりしますが、飼育となると想像できません。

すごいですね‼︎


その飼育の中には

こんな雌雄型の幼虫が出てくるそうです( ゚Д゚ )

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成虫では雌雄型は聞きますが、

幼虫は初めてみました。

自然界にももしかしたらこういうイモムシがいるのかもしれませんね。


雌雄型で幼虫標本を作ってみたいなぁ。


先生たちのお話が聞けてとても楽しかったです。

またいろいろ教えて頂きたいです。


違うブースでは

私の口の中の微生物を見てみたり、

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プランクトンを観たり、

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生物多様性では外来種の問題を知ったり、

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貝の仕組みや心臓について知りました。f:id:fabreimomushi:20181112161146j:plain


科学とは?

と聞かれるとまだはっきり分かりませんが、

理科でもあり、社会でもあり、私たちの身の回りにあることで社会全体に役に立つ面白いことなんじゃないかな、 

と感じました。


全部まわりきれませんでしたが、

とても楽しい一日でした♪