虫のあれこれ。時々書評。

虫と本が大好きな中学生女子。出会った虫について、読んだ本の書評など、書いています。平成29年度上野科学博物館 野依科学奨励賞を受賞。2018年度 日本昆虫協会 夏休み昆虫大賞受賞。2019年度 最優秀賞受賞。

『美しい蛾の世界』

こんにちは(^。^)

 

今日は春の嵐がきて大荒れですが、

春らしい毎日ですね。

 

…花粉症の私は、

今一番苦しい時期ですけど(≧∀≦)

 

春のお彼岸、

今週末はおはぎと桜餅、蕨餅まで

食べましたよ。♪

美味しかったです。(*^^*)

 

 

さて、

先日、虫の話を聞きたいと言ってくださった方とZOOMを通してお話する機会を頂きました。

 

そのおかげで、

昨年ずっと触っていなかった標本を箱に入れたり、

久しぶりに整理しました。

(甲虫やフユシャクも並べ直したくて、

今、新しい箱が届くのを待っています🎶)

 

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美しい蛾に蝶♡

生態を表す標本が少し増えました!

 

オカモトトゲエダシャクや

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モクメシャチホコ

オオトモエなど

採集した時の思い出や

可愛らしさを思い出していました。

 

 

生態を表す標本を揃えて並べるところまで、採集や飼育で時間がかかりますが、

やっぱり形に残す作業は大事で、

素敵なことだなと思いました。

 

 

そして、少し前ですが、

美しい蛾たちを研究されている

大先輩、大先生方の形に残されてきた標本の展示

『美しい蛾の世界』を観てきましたよ。

 

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東大博物館矢後先生監修の展示は

私の虫との関わりに大きく影響があったものばかりです。

 

今回は展示期間に

矢後先生と蛾類学会の岸田会長の

講演があって、

行く気満々で予定していました。

 

でも、受験が終わって

案内を見直したら応募して抽選となっていてびっくりしました。

母に問い合わせをしてもらったら、

今回定員20名よりはるかに多くの応募があり、入れない方が多数で締め切りましたと聞きました。( ꈨຶ ˙̫̮ ꈨຶ )

 

講演が聞けなかったのはとても残念ですが、

展示は行ってきましたよ。♪

 

中に入ると、、

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生態展示

時期的にフユシャク、

それもカバシタムクゲエダシャクがいました!

生きている姿を見たのは初めてです。

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♀、可愛いいですね♡

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最近、蛾が、すごく人気らしく、

展示会場も私より小さな子供たちや、

ご家族連れがとても多かったです。

 

 

パネルでは、

溢れる魅力を紹介してくださっています。

 

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最初に目についたのは、

毒を含む蛾類でした。

 

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あ、オキナワルラリチラシ❣️

 

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野蚕のコーナーは

撮りきれませんでしたが、

海外のもの、日本のもの、

見応えがあり、とてもとても素敵でした。

 

↓モモイロヤママユ。  

顔がとっても可愛いです♡

生で会ってみたいな~。

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ヤママユの展示コーナー。

やはり迫力があります。

 

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あ、タヌキヤママユ?

どこかで聞いたことがあります(⌒∇⌒)

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いままで実物は観たことがありませんでした!

エゾヨツメの可愛らしさを思い出させるような野蚕ですね。(*^^*)

 

 

クスサンの色の変異にも驚きました。w(゚o゚)w

…こんなに採集するのにどれくらいかかったのでしょうか。

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カイコガ科の蛾たちも本当に魅力的です。

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こちらは、

佐々木忠次郎先生と加藤正世先生の

コーナー

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佐々木忠次郎先生の研究の蚕の量、、

きちんと当時の記録が残っていることもすごいですよね

 

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加藤正世先生もヤママユガ類を採集されてたんですね。

石神井公園のあたりにも当時は発生していのでしょうか。

 

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左下にあった幼虫標本も、

見逃しませんでしたよ!(^。^)

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ヤガなどの蛾類

 

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岸田会長のコーナー

 ここも凄い展示でした。

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翅が退化している蛾類のコーナー

フユシャクにミノガ

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新津さんのオオミノガ標本

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中島先生のフユシャクの標本

個人的にすごく観たかった標本♡

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美しく全てが揃っています…

どうしたらあのフユシャクたちを

こんな風な標本に仕上げることができるのでしょうか…

 

ここには沢山の思い出やストーリーが

詰まっているんだろうなぁ…

 

上から横から、、

ため息ついてみていました。(´-`)

 

 

 

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こちらは、雌雄合体(ギナンドロモルフォ)の標本。

一度でいいからであってみたいものです。

 

 

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こちらは、会場内で流れていたビデオ。

知った顔の先生方もいて、

とても興味深く見れました。

 

 

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実際の映像。これは蛾を確保して三角紙に入れている時の映像です。

小さい蛾は現地で標本を仕上げていました。 

 

海外での調査も沢山行っているんですね。

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と、、

まだまだあり、

紹介しきれませんでしたが、

蛾の魅力を大先生方の標本で語る、

素晴らしい展示でした。

「標本で保存する」ことの良さを、

改めて知ることが出来ました。

 
 

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会期は来週末の3月27日(土)までです。

まだ足を運んでいない方は

是非、おすすめします❣️

 

蛾の魅力にはまってしまうかも、

しれませんね。(o^^o)

 

 

私も、また採集に行きたくなりました(^O^)