虫のあれこれ。時々書評。

虫と本が大好きな中学生女子。出会った虫について、読んだ本の書評など、書いています。平成29年度上野科学博物館 野依科学奨励賞を受賞。2018年度 日本昆虫協会 夏休み昆虫大賞受賞。2019年度 最優秀賞受賞。

博物誌

今日はふとした時に読む「博物誌」の紹介です。


博物誌  ルナール

岸田国士 訳  新潮文庫

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生き物、植物などの短文集です。


「蟻」

一匹一匹が、3という数字に似ている。

それも、いること、いること!

どれくらいかというと、33333333333…

ああ、きりがない。


これはすごく有名ですね。

こんな風にタイトルについて、

ルナールさんが感じたことを面白い角度から表現されています。

独特な表現が頭に残ります。

挿絵は本文の前のページにあって、

タイトルを連想させるような作り。


鳥や動物、虫など、

どれも面白いですよ。


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特に私の好きなのは「毛虫」。

バラに来た栗毛色の毛虫の話です。


バラにつく毛虫ですから、

マイマイガでしょうか。 

マイマイガは…

〜連中は木の枝から糸を吐いてぶら下がり、風に吹かれて遠くまで飛ぶ(ブランコケムシという異名がある)〜     

     イモムシのふしぎ     森昭彦  より

毛虫なのに「立派な飛行家」みたいです。


風に吹かれ、7つの海をまたにかけ、

移動するケムシだそうですw(゚o゚)w

フランスにもいるのかな。



今年はマイマイガのように毒のあるケムシもとりたいなぁ、

と思うのでした(^O^)